top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 「韓国観光公社の社長、関係者らに新年のあいさつを送ります」。韓国観光公社は1月27日、北の民族和解協議会(民和協)から送られてきた年賀状を紹介した。同公社は昨年、民和協を通じて平壌市内の観光環境改善のための機材や白頭山道路舗装のための資材などを支援。年賀状はこの協力に対する「感謝の意を伝えたもの」と南のマスコミなどは伝えている

▼実際、このような支援事業を通じて、公社側と民和協は互いに信頼を積み重ねてきたようだ。しかも、両者の間では開城、白頭山の観光事業について協議中。南の自治体による今月の訪北日程も目白押しで、北南関係は年初から活発に動いている

▼ただ、他の分野が進展する中で、唯一といってもいいかもしれないが、滞っているのが軍事部門。その部門に少し動きが見えてきた。軍事将官級会談、実務代表会談が今日、板門店北側の統一閣で開かれる。実務会談が進展し、昨年の閣僚級会談で合意したとおり将官級会談が再開されればいいが、諸般の情勢を鑑みると、そう楽観視できない

▼南当局が、ブッシュ政権の提唱する「拡散に対する安全保障構想(PSI)」への部分参加を決めたことが明らかになった。PSIの標的には朝鮮も含まれる。今回の実務会談で北側はこれに関して説明を求めるのではないかとも言われる

▼先日、平壌で開かれた政府、政党、団体合同会議では、自主統一、反戦平和、民族大団結という3大愛国運動の展開を呼びかけた。外勢をとるか民族をとるか、それが問題のカギを握っている。(聖)

[朝鮮新報 2006.2.2]