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春・夏・秋・冬

 「東方礼儀之国」と尊敬を受ける朝鮮半島で、どうしてこんな事が起きえるのか。南のインターネットサイト「統一ニュース」常任顧問であった故金南植さんの墓が右翼団体によって傷つけられた。彼らは「統一愛国志士」と命名された墓碑銘を問題視して撤去を要求。遺族が撤去したにもかかわらず、故人の履歴などが書かれた表示板をスプレーで汚すなどした

▼1925年、忠清南道生まれの金さんは一貫して北の専門家として知られ、「正統民主主義者」と評されてきた。にもかかわらず、右翼らは「北のスパイ」などとレッテルを張り、「使命感から」墓の破壊を試みたとうそぶいた。死者を冒とくするのは、いかなる場合にも許されるはずがない

▼昨年12月には右翼団体メンバーが非転向長期囚の墓を破壊しただけでなく、一部遺骨まで毀損する事件が起きた。こうした背景には、ハンナラ党や反北マスコミなどによる世論操作があるようだ

▼そんな中、6.15共同宣言発表を受け北に戻った元非転向長期囚らが、南で獄中にとらわれていた当時に受けた拷問や精神・肉体的虐待に対して謝罪、補償を求める告訴状を集団で送った。これに対し、ハンナラ党代表らは即時反発した。告訴状は朴槿恵代表の罪も追及しているからだ

▼ハンナラ党は6.15をつぶそうとする反統一勢力だというのが北側の見解。それとともに、朴正熙維新独裁体制の流れを汲んでいるというわけだ。非転向長期囚らの共同告訴状には、統一を妨げる勢力は何人たりとも許さないという意味が込められている。(聖)

[朝鮮新報 2006.1.19]