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大阪朝高の快進撃で幕を開けた2006年。「国立」を目前にしての惜敗だったが、彼らの活躍は年初から全国の同胞たちに喜びを与えてくれた。巷に暗いニュースがあふれる昨今だけに、久しぶりに心温まる思いだった ▼心温まるといえば、北南が力を合わせて北で生産した米が5日、初めて南に搬入された。京畿道の営農技術と北の労働力を合わせて生産したという意味で「京畿−平壌米」と名づけられた。平壌市龍城区域のモデル農場で収穫された1トン分がこの日、仁川港を通じて入った ▼北南共同の稲栽培は、昨年4月に京畿道と北の民族和解協議会が技術協約を締結して始まった。同道の農業専門家が昨年5月から苗、農機材などを携えて5回にわたって同農場を訪問、同道の農法に沿って農作業を進めてきた。その結果、10ヘクタール当たり494Kgが生産されたという。昨年6月に開かれた閣僚級会談では農業分野の協力推進が合意文書に盛り込まれた。その後の経済協力推進委員会では北と南の資源、技術などを結合させた新方式の経済協力事業を推進することで合意した。道単位とはいえ、この合作米もこうした動きと流れを同じくするものだ ▼新年共同社説は昨年の統一情勢を振り返って、「大きな足跡を残した」と評価し、各分野で対話と接触、交流が前例になく活発だったと指摘した。そして、今年は新たな段階に入った統一偉業をいっそう前進させねばならないと呼びかけた ▼幸先のよいスタートを切った新年、統一をめぐる動きでも快進撃が続くよう願う。走るのが好きな犬のように。(聖) [朝鮮新報 2006.1.10] |