舞台女優　西村舞子さん

　雷門助六＆西村舞子ジョイント寄席が、１２月１４日、東京中央区の日本橋亭で開かれる。

　西村さんは「はだしのゲン」などの舞台女優としても活躍中だが、１５年前から朝鮮舞踊を学び、たくさんの舞台で踊ってきた。

　３年前には文化庁の在外研修助成金を得て、１年間ソウルに留学した。

　「在日の朴貞子先生に習ったのがきっかけ。ある日、『鳳山タルチュム』という仮面劇をビデオで見て、とても惹きつけられた。魂が揺さぶられるような感じだった。打楽器のリズムにのって、体が気持ちよく動き、とても開放感があった」

　朝鮮舞踊の振りとリズム（チャンダン）のおもしろさにも引かれ、ダンスやジャズダンスのように無理をしなくても踊れることも気に入った。舞踊だけでなく、チャンゴのおもしろさにも感銘を受け、留学中に本格的に習った。いまでは東京都内の公立小学校で、子どもたちにチャンゴを教えるまでになった。

　ジョイント寄席では、朝鮮民話の語りと舞踊「扇の舞」を踊る予定。

　「日本の伝統話芸と朝鮮の伝統舞踊のコラボレーションです。たくさんの在日のみなさんにも足を運んでいただきたい」と語る。

　当日の舞台衣装は東京都北区で同胞ブライダルショップ「福音」を営む李明淑さんが提供する。

　１２月１４日のジョイント寄席−１８時３０分〜（１８時開場）。全席自由。前売り２０００円、当日２５００円。チケット予約、問い合わせTEL　０３・３５９２・３９２９。

［朝鮮新報 2006.11.7］