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歴史刻む歌声響かせて

「糸車の歌」で好評 全明華さん

 金剛山歌劇団の秋田公演の前夜祭で、地元出身のドラム奏者・李光秀さんとの婚約が報告され、出席者から割れるような拍手を受けた。李さんの祖父は、総聯秋田県本部委員長を長く務めた李又鳳顧問(82)。地元の同胞たちの喜びはことのほか大きかった。

 福岡出身の全さんは大学まで一貫して民族教育を受け、歌劇団に入団。平壌でも専門教育を受けながら、歌手として成長。今年の公演では「糸車の歌」を披露、ソリストとしての力量を発揮している。

 今年6月には南のソウル、水原、光州で舞台に立った。

 「ハラボジ、ハルモニの顔のシワの一つひとつに分断の痛みが刻まれているようで、苦労が偲ばれた。これからは統一の歌声を聞かせてあげられるよう、もっともっとがんばりたい」

 挙式まであと2カ月余り。独身最後の地方公演に力がこもる。

[朝鮮新報 2006.9.13]