利用者の要求に応えたい |
朝鮮大学校図書館司書 河昶碩さん 1964年に開館された朝鮮大学校図書館には、閲覧室(140席)、新聞閲覧コーナー、新刊雑誌閲覧室、学習参考図書室、単行本書庫ほか、PCスペース、貴重書室、新聞室、予備倉庫がある。 蔵書数は約8万冊で、そのうち朝鮮語の図書が3万8000冊、日本語4万4000冊、朝鮮語の雑誌が92誌、日本語315誌、外国語3誌、朝鮮語新聞15紙、日本語13紙、外国語15紙におよぶ。蔵書は構内からならすべて検索できるようデータベース化されている。 河さんが朝鮮大学校(理学部)を卒業(95年)した翌年は同校創立40周年を迎えるときだった。「当時の館長、副館長が勧めてくれて」河さんは司書の資格取得を志す。司書とは、図書館で図書の収集、整理、保存、閲覧などの専門的事務を行う職、また、その人をいう。 「仕事を終えて、本を読み、レポートを作成する。学生時代と違って、勉強する時間と空間を確保するのに苦労した」。04年3月に資格取得。胸元を飾るネクタイは当時の梁南仁館長のプレゼント。 仕事の喜びは「利用者の要求に応える過程で、共に学べる」こと。大学図書館だけに、利用者の要求も、教育、文学、歴史など、自然科学から社会科学までさまざまである。 今年創立50周年を迎え、図書館は全面的なリニューアルを予定している。 河さんは「仕事に精通した人間になりたい。利用者と資料を結びつける方法を知り尽くした『職人』のようになれたら」と話していた。 [朝鮮新報 2006.5.23] |