どんな土の中に根を下ろそうと 白いトラジの花は白い
しめむかしよもぎとつりがね草が 交わっても 白いトラジにはかなわない
白いトラジが好きなハラボジ ハラボジの心もきっと白いことだろう
白い心のハラボジのように 孫たちもみんな白かろう
白いトラジの花はカーネーションや 桜にも似つかない
白いトラジの花は白い種を残し 朝露に濡れ涙ぐもうとも 白いトラジの花は白い心を守る
「オモニが棲むそのクニは」知識産業社
(クォン・ジョンセン)
(訳・李芳世=詩人)
[朝鮮新報 2006.3.8]