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「名古屋の安のオモニ」

女性同盟愛知・名中支部委員長 南栄淑さん

 「ここが僕にとっての安らぎの場」−在日同胞プロサッカー選手の安英学選手が南朝鮮のKリーグへ移籍する前の名古屋グランパス在籍時代、女性同盟愛知・名中支部委員長(53、非専従)の南さんが経営するホルモン鉄板焼屋での言葉だ。

 安選手は足しげく店に通い、そのたびに南さんは温かく迎え入れた。まさに「名古屋の安のオモニ」。先代の母から受け継いた店で創業60年が経つ。地元では名の知れた老舗だ。「朝鮮のオモニ」の雰囲気漂う店と味に、安選手はどこか懐かしさを感じていたのかもしれない。

 安が移籍すると聞いて泣きじゃくった。どうして南でプレーするのか、初めは理解できなかった。が、今では「しっかり活躍して夢を叶えてほしい」と心の底から願う。「今でも英学から連絡が来るんです。次はいつ来るかなって待ち続けています」「ひょっとして恋しちゃいました?」の質問に「そうかもしれません(笑)」と顔を赤らめた。

[朝鮮新報 2006.2.22]