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「来年必ず『国立』へ」

大阪朝高サッカー部 趙栄志さん

 全国高校サッカー選手権大会でベスト8の大阪朝高の躍進を支えた2年生FW。西目、野洲戦では抜群の嗅覚を発揮し、それぞれ1得点をマーク。「スピードや運動量は通じる。ドリブルやシュート精度はまだまだ」。大会優秀選手に選ばれ「正直びっくりした」。国際ユース大会(4月、スイス)メンバーの選考合宿にも「やるからには負けたくない」と意気込む。

 生野朝鮮初級の幼稚班からボールを蹴った。東大阪中級サッカー部では、DFやMFを経験、3年時に主将。「目立つ選手じゃなかった」とは周囲の評。

 FWに転じたのは去年の3月というから驚きだ。スタメンを勝ち取ったのは選手権府予選16強に進んだ時から。「監督のアドバイス、3年の先輩らがいたからここまで成長できた」。

 選手権を終え一番学んだことは、「負けないという強い気持ち」。注目されても「つねに謙虚さを忘れないように」と、来年「国立」の舞台にエースとなって帰ってくると心に誓う。

[朝鮮新報 2006.1.17]