日朝友好促進京都婦人会議34回総会 「命尽きるまで日朝友好に捧げたい」 |
朝鮮の親善勲章第2級 末本雛子さんに授与
日朝友好促進京都婦人会議の第34回総会が11月18日、京都朝鮮会館で開かれた。 京都婦人会議の末本雛子さんが訪朝(10月14〜18日)の報告をした。 末本氏は今回の訪朝で親善勲章第2級を授与されている。このことについて、「まさに晴天の霹靂。思わず泣いてしまった」といきさつをふり返り、最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長との会見の席でのやり取りに触れた。末本さんは「楊副委員長はとても紳士的な方だった」とその印象について語り、「この授与は日本人と朝鮮人の友好に生涯をささげた亡き夫、末本哲夫、そして私とともに日朝友好運動にとりくんでいるすべての日本人に贈られたものと深く心に留めております。…ともに日本人、朝鮮人の友情を深め、民衆と民衆の連帯を積み重ねてきた真の友人として続けてきた日朝友好の活動を、そして『朝鮮はひとつ』という運動を生命尽きるまでやりとげたいと考えています」と決意を語った。そして訪朝時の思い出深いエピソードを紹介した。
総会では上田正昭・京都大学名誉教授による記念講演が行われた。同氏は講演に先立ち「歴史を知らずして祖国愛は生まれない。愛するに値する国を作らなければ愛国心は生まれない」と強調し、正倉院と新羅の関係史について話した。さらに、日本にある「宝物」は、古代ペルシャ、インド、ベトナム、中国などからシルクロードをたどりやってきたものであるが、これに朝鮮のものも含まれることはほとんど知られておらず、語られていないと指摘、歴史認識の問題点について述べ、結びに「事実をしっかりと認識し誇りを持たなければいけない」と語った。 講演は「ほんまにものを知らんというのは…」とユーモアを交えて進んだ。 傘寿(80)を迎えた上田氏と婦人会議へのプレゼントとして京都朝鮮歌舞団が歌と踊りを披露し、女性同盟お手製の料理を囲み、末本さんの軽快な司会で祝賀会が始まった。 朝・日の女性たちは「地道な活動が高く評価され、末本さんが勲章を授与されたことは涙がでるほどうれしい」と感想を語り、友情を確認した。 祝賀会では上田氏にちゃんちゃんこ、花束、詩などがさらにプレゼントされた。(鄭尚丘記者) [朝鮮新報 2006.12.9] |