〈論調〉 「変革」への誘導狙う不純な企図 |
第61回国連総会第3委員会で、米国と欧州連合(EU)などの敵対勢力が反朝鮮「人権決議」を強行通過させた。 われわれは、政治的陰謀と情報ねつ造の所産である反朝鮮「人権決議」を断固と排撃する。 この詐欺文書は、米国が他国によく使う手法どおり、人間のくずをそそのかしてねつ造した虚偽情報資料をあえて「真実」に変身させている。 これには、冷戦時代の反ソ反社会主義「人権外交」を復活させて尊厳あるわが国の権威を傷つけ、われわれを「変革」へ誘導しようとする米国とその追従勢力の不純な企図が潜んでいる。 最近、彼らはソ連と東欧諸国での「ヘルシンキ・プロセス」について、かつてなく騒ぎ立てている。 今回、国連舞台で汚らわしい茶番劇を演じたのも、まさにその延長である。 何の合法性も信ぴょう性もない「人権決議」でわれわれを変化させようとするのは愚かな行為である。 全世界をテロの乱舞場につくり、人類にあらゆる不幸と苦痛を強要している国、世界の至るところに「アウシュビッツ収容所」を設け、中世紀的な拷問蛮行を働いている国や、それを黙認、助長する国は人権を論じる資格がない。 今回の「決議案」表決の際、ほとんどの発展途上諸国をはじめ国連加盟諸国が反対、棄権、不参加によって原則的立場を表明したのは、これらの国が米国の年次人権報告書の場合と同様、荒唐無けいできわめて汚らわしいこのような政治的謀略文書を全面排撃しているということを示している。 米国などの敵対勢力は、幻覚から脱してわれわれの現実をありのまま見なければならない。(11月22日発朝鮮中央通信論評) [朝鮮新報 2006.12.2] |