日朝友好連帯埼玉県民会議 「自粛」をよそに訪朝、報告会開催 |
日朝友好連帯埼玉県民会議が8月24日から5泊6日で朝鮮を訪問した。正式な訪朝団としては、実に97年以来のことであった。 東日本国際大学・鎌倉孝夫前学長を団長、熊谷市議会・安倍正剛議員を副団長とする13人の訪朝団は万景台、妙香山、開城、板門店、大安親善ガラス工場などを訪ねた。13人中7人が初めての朝鮮訪問だった。 一行が平壌空港に着くと、第2回国際武道競技大会の参加選手でごった返していた。閑散としている様を描いていた一行はこれに驚き、「国際社会の一員としてしっかりとした交流が行われている。日本では知りえないことだった」と、話していた。 28日には宋日昊朝・日国交正常化担当大使との懇談会が開かれ、朝・日関係についての説明などが行われた。懇談会に続き、答礼宴が開催された。その場で水害被害への復興支援品が贈呈された。 安倍議員の報告会が9月14日、総聯埼玉・北部支部主催のもと熊谷サンルートホテルで行われた。報告会には支部関係者と石橋咲子市議会議員など18人が参加し、朝鮮訪問「自粛」のこの時期に訪朝を成功裏に終えた安倍議員を温かく迎えた。 総聯支部・李明光委員長は「朝・日関係がいつになく悪化しているなか、『自粛』と『同業者たちの温かい助言と心配』をよそに訪朝を果たした安倍議員の政治的識見と決断に敬意を表する」と強調した。 安倍議員は朝鮮での日々を報告し、「このような報告会まで開いてもらい、ありがたく思う。今後、在日朝鮮人への関心を高め、ときにこのような場を設け、市民レベルの日朝友好を築いていきたい」と話した。 親善ムードのなか、報告会参加者は来年みんなで訪朝を果たそうと約束を交わした。【埼玉北部分局】 [朝鮮新報 2006.10.2] |