〈論調〉 核問題で二重政策実施の米 |
最近開かれた非同盟諸国の閣僚会議で非同盟運動の原則を固守し、同運動の団結と連帯を強化する問題が討議された。 今会議はいかなるブロックにも加担しない独自の政治勢力としての非同盟運動の役割を高めようとする非同盟諸国の意志を再度示した。 新世紀に生じている深刻な事態と問題は非同盟運動がその根本原則と理念を固守し、その地位と役割をいっそう強化すべきであることを示している。 非同盟運動がその使命を全うするためには何よりも、運動の根本理念と原則を固守しなければならない。 非同盟運動の根本理念は反帝、自主であり、この運動の根本原則はいかなるブロックにも加担しないで自主的に進むことである。 非同盟諸国がすべての活動で自主性の原則をしっかり具現化していけば、帝国主義者と支配主義者の干渉と妨害をはねのけ、独自の政治勢力としての非同盟運動の地位を維持、強化し、その固有の特性を生かすことができる。 新世紀の発展を志向している非同盟国、発展途上国にとって平和な環境はきわめて重要である。 これらの国が求めている平和な環境は、反帝闘争を抜きにしては考えられない。 新世紀の非同盟運動が掲げるべきスローガンは反帝、自主、平和守護である。 非同盟運動が平和を守るためにたたかうのは同運動加盟国の利益を守り、繁栄と発展を推し進めるための権利の行使であり、時代の前に担った義務である。 非同盟運動が世界の平和、安全保障に寄与するためには国際関係において二重の基準を徹底的に排すべきである。 核エネルギーの平和的利用は、すべての国の合法的権利である。にもかかわらず米国は、ある国にはそうしても良く、ある国はそうしてはならないという二重政策を公然と実施している。 国際関係において米国の二重基準適用の典型的な実例は対朝鮮政策である。米国は、核問題の平和的解決のための6者会談共同声明に合意しておきながら、その履行を全面拒否する信義に欠いた行動を取っている。9.19北京共同声明には、朝鮮半島非核化のための朝鮮の義務とともに、朝鮮半島核問題解決の直接的当事者である米国の義務事項と同時行動原則が明記されている。米国が核拡散防止条約(NPT)の外にある一部の国に対しては核技術と燃料を提供しながらも、朝鮮に対しては平和的核活動さえも完全に遮断しようと策動するのは不公正な二重基準の適用である。 非同盟諸国は、帝国主義者の二重基準の適用がもたらす結果に対してしかるべき警戒心を持ち、それを集団的に退けるべきである。 非同盟運動を強化し、その活動を活性化するためには加盟諸国間の団結と連帯をいっそう強化すべきである。 非同盟諸国は、団結の伝統を積極的に生かして非同盟運動を瓦解させようとする帝国主義者の分裂、離間策動に団結の戦略で立ち向かい、共通の利益と要求を擁護、貫徹するため国際舞台で共同歩調を取らなければならない。 非同盟運動加盟国は軍縮、人権、対テロ、国連改革など主要な国際懸案問題を取り扱ううえで自主権尊重の原則が徹底的に保たれるように共同行動を取るべきである。 非同盟運動加盟国が団結を強化していけば、この運動の威力は比べようもなく大きくなるであろう。 非同盟諸国は反帝、自主の旗じるしのもと、帝国主義、支配主義に反対する共同闘争を力強く繰り広げて非同盟運動の根本原則と崇高な理念を固守し、その使命を全うするようにし、侵略と略奪のない世界、平和で繁栄する新世界の建設に積極的に寄与すべきである。(労働新聞14日付論説) [朝鮮新報 2006.6.19] |