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〈論調〉 排撃受ける「対テロ」戦

 米国の公言する「対テロ戦」「民主主義拡散」策動は、その反動的本質と侵略性によって世界の強力な糾弾、排撃を受け、全面的破たんの運命に直面している。

 最近米国で行われたブッシュ政権に対する世論調査結果と各資料によれば、ブッシュ勢力は自分が掘った落とし穴に深くはまっている。また、人民大衆が願うのは正義と自主権尊重に基づく世界の平和と安全であり、人民大衆の意思と時代の流れに逆行する者には常に懲罰が下されるものである。米国の「対テロ戦」はテロと報復の悪循環、社会的混乱と無秩序しかもたらさない。

 民主主義は、輸出することも輸入することもできない。民主主義は、当該国の国家主権による人民の自主的要求を実現する過程を通じていっそう完成されるものである。

 民主主義のある、なしは、その国の人民自らが評価する問題である。

 しかし米国は、米国式「民主主義」を「モデル」として掲げ、世界のすべての国に押しつけようと画策している。

 彼らは、米国式「民主主義」拡散を「対テロ戦」の方法で実現しようとしている。

 ブッシュ勢力の「対テロ戦」と「民主主義拡散」策動は、自由と平和のためのものではなく、徹底的に世界制覇野望にかられている米国の利己的目的を実現するためのものである。(労働新聞5月30日付論説)

[朝鮮新報 2006.6.3]