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国連人権委特別報告官再訪日で院内集会 連帯し多文化共生社会実現を

「報告書はゴールではない」

 日本を再訪問中のドゥドゥ・ディエン国連人権委員会特別報告官を招き18日、衆議院第1議員会館(東京都千代田区)で院内集会「ディエン報告書の価値を守り広め、多民族、多文化共生社会を実現しよう」(呼びかけ=反差別国際運動日本委員会)が行われた。

 ディエン氏は国連人権委員会の任命により昨年、日本各地で人種差別や外国人嫌悪について実態調査を行い1月に報告書を提出。日本政府に対し差別問題の存在を認め是正するよう勧告している。今回は報告書の内容の実現に向けた取り組みの一環として、非公式ながら東京、大阪、沖縄などを訪問し日本政府高官や自治体首長、主要政党、マイノリティ当事者団体、NGOなどとの会合を行った。

 ディエン氏は集会で、「報告書はゴールではない。差別とたたかう道具として活用してほしい」と強調。「多文化主義をキーワードにつながりを強化し、ともにたたかっていこう」と述べた。集会では参加した国会議員、マイノリティ当事者団体とNGOの関係者らが発言。さまざまな問題に連帯して取り組んでいくことなどをよびかけた。

[朝鮮新報 2006.5.20]