「子どもたちに良質な乳製品を」 |
乳加工職場で働くシン・セビョクさん 【平壌発=李泰鎬記者】元山牧場労働者のシン・セビョクさん(18)は、同牧場の乳加工職場で働いている。 名前の通り朝早くから働く彼女は、昨年9月に中学校(日本の中・高校に相当)を卒業して牧場に配属されたあと、わずか1年で金正日総書記の現地指導に立ち会った。 彼女によると、職場で生産された乳製品はすでに元山市民に供給されているという。とくに、牧場で飼育しているヤギの乳から作ったヨーグルトは、元山市内の託児所、小・中学校にもれなく行き届いている。 同牧場ではヤギ乳ヨーグルトを中心とした乳加工製品を、日に平均300キログラム生産している。多いときには600キロに達するという。一日3トンの生産量が目標だ。スイスのような畜産先進国からヤギの優良品種を輸入し、飼育する計画もあるという。 ヤギは朝鮮で食肉生産のために飼育する代表的な家畜の一つ。栄養価の高い乳を取ることができるばかりか、草食動物ということもあって、利用価値の高い貴重な家畜になっている。とくに同牧場周辺に生えている薬草などを食べて育つため、高品質の乳製品や食肉を生産することができると、同牧場のリ・ソンド支配人は誇らしげに話す。 シンさんによると、牛乳加工職場を訪れた総書記は、職場に新しい設備を贈ると約束したという。「これからもっとがんばって働いて子どもたちのために質のいい乳製品を作っていきたい」と、シンさんは力強く決意を述べた。 [朝鮮新報 2006.12.8] |