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〈論調〉 「連合軍司令部」の解体主張

 米国の対朝鮮戦略遂行のための侵略的軍事機構である南朝鮮、米国「連合軍司令部」が設置(1978年11月7日)されてから28年になる。悪名高いこの侵略機構は根源的に解体されるべきである。

 「連合軍司令部」は、設置されてから米国の対朝鮮戦略に従って南朝鮮に対する軍事的支配を実現し、北侵戦争準備を推し進めるための基本機構としての役割を果たしてきた。

 また、内外で「連合軍司令部」解体の主張が高まっていることを背景に現在、米国と南朝鮮間に「戦時作戦統制権移譲」問題をめぐって「連合軍司令部」解体説が登場している。

 米国が今になって「連合軍司令部」を放棄しようとする理由はどこにあるのか。

 米国が「戦時作戦統制権」を南朝鮮軍に移譲し、「連合軍司令部」を解体しようとするのは、まさに米軍の南朝鮮占領や南朝鮮軍に対する指揮統制権、特に北侵戦争策動を放棄するということを意味するのではなく、それをより容易にし、強化しようとする陰険な企図の表れである。

 米国が「戦時作戦統制権移譲」を機に南朝鮮、米国「連合軍司令部」に代わる「戦時、平時作戦協力本部」を新設しようとしている事実がそれを実証している。

 結局、新設しようとする「戦時、平時作戦協力本部」なるものは、名称が異なるだけで「連合軍司令部」の機能をそのまま維持した機構である。

 米国は南朝鮮で「国連軍司令部」の帽子が必要な時はそれをかぶり、南朝鮮占領「米軍司令部」、南朝鮮、米国「連合軍司令部」の帽子が必要な時はそれらを代わる代わるかぶり、今になってはまた別の名称の帽子をかぶろうとしている。

 諸般の事実は、米国軍が南朝鮮に駐屯し、米国の対朝鮮敵視侵略政策が持続する限り、「戦時作戦統制権移譲」や南朝鮮、米国「連合軍司令部」解体は無意味であり、名称だけを変更する欺まん劇にすぎないことを示している。

 悪名高い軍事的支配機構、侵略機構である南朝鮮、米国「連合軍司令部」は根源的に解体されなければならない。

 それは、米国の南朝鮮占領と対朝鮮侵略政策が終息してこそ実現されるであろう。(7日付労働新聞論評)

[朝鮮新報 2006.11.16]