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〈今月の金正日総書記−9月−〉 目立つ経済部門の視察、金剛山の現地指導も

 9月も金正日総書記の実際の活動回数は5回と少ない。うち軍視察は2回。こちらも普段に比べれば少ない方だ。

亀城工作機械工場を

活 動 日 誌

軍視察

9日  朝鮮人民軍第1824軍部隊
12日 朝鮮人民軍第8211軍部隊管下の中隊

(日付は朝鮮中央通信発信日)

経済視察

3日  平安北道にある亀城工作機械工場と亀城養鶏工場を現地で指導
11日 咸鏡南道の金野江発電所の建設現場を現地指導

(日付は朝鮮中央通信発信日)

その他

2日 金日成軍事総合大学副総長の権重栄・朝鮮人民軍中将の死去に哀悼の意を表して故人の霊前に花輪
7日 労働英雄で人民放送員の金亨圭氏の死去に哀悼の意を表して故人の霊前に花輪
11日
 バース・アラブ社会党書記長であるシリアのバッシャール・アサド大統領の誕生日(41歳)に祝電
14日 前線視察の途中、金剛山を現地指導
(日付は朝鮮中央通信発信日)
24日 
咸興整形外科病院副院長の申成雨氏の死去に哀悼の意を表して故人の霊前に花輪

 9月3日発の朝鮮中央通信によると、総書記は平安北道にある亀城工作機械工場と亀城養鶏工場を現地で指導した。

 実は8月31日から9月10日ごろにかけて、外電などがしきりに金正日総書記が訪中したのではないかと報じた。総書記が新義州に近い亀城に滞在していたことも憶測を呼んだ。というのも過去にも総書記が訪中した際、新義州の子どもたちと面会したことがあったからだ。だが、現在まで総書記が訪中したとの報道はない。

 亀城工作機械工場を現地指導した総書記は、新しく製作した工作機械とりっぱに整えられた生産ラインを見て、労働者たちが主体的な機械製作工業を新世紀の要求に即して一段と飛躍させる一念で、知恵と情熱をふりしぼって「現代的」な工作機械を生産していることに満足の意を表した(朝鮮中央通信報道)。

 課題については、すべての生産ラインを新しい技術で装備し、高度に科学化されたモデル工場に整えることだと述べた。亀城工作機械工場はこの種類の工場の「モデル」になれということだ。労働者たちに「科学技術発展の開拓者、先駆者」となるよう求めていることから、先端技術を兼ね備えた工場になることを目標にすえていると思われる。

 総書記は亀城養鶏工場も視察。人民に肉と卵を十分に供給するために、新設した養鶏工場の能力を最大限発揮させるよう強調した。また、@朝鮮の実情に合う優良品種を積極的に導入するA獣医防疫活動に深い関心を払う−ことも課題として提起した。

大規模水力発電所も

 これ以外にも、9月の総書記の活動で目立ったのは経済視察である。

 11日発朝鮮中央通信によると、咸鏡南道の金野江発電所建設現場を現地指導した。同建設に動員されているのは朝鮮人民軍軍部隊指揮官、金野江水力発電建設企業所、咸鏡南道建設隊などだ。総書記は2003年4月に一度同現場を訪れている。「建設者らは、(その時に与えられた)課題の貫徹をめざすたたかいを繰り広げてダム基礎工事を終えたのに続き、ダム築造を本格的に推し進めている」と朝鮮中央通信は報じている。

 総書記は、大規模水力発電所である金野江発電所は「国の電化を実現するうえで重要な意義を持つ」と述べ、発電所建設を早期に終えるための指針を示した。

名勝地通じ教育強化

 珍しい動きとしては金剛山の現地指導があげられる。

 14日発朝鮮中央通信が伝えたものだが、総書記は金剛山最高峰である毘盧峰に登り、金剛山の全景を見下ろした。

 ここで総書記は、祖国の歴史と文化、美しさについてよく知ってこそ愛国主義精神が発揮されるとし、名勝地を通じた教育を強化することについて強調した。また、自然災害による被害を防止すべきだとして、金剛山の独特な景色を永遠に保存するための具体的な課題と方途も示している。(文聖姫記者)

同行者と回数

李明秀大将 3回、玄哲海大将 3回、朴在京大将 3回、金己男党書記 1回

李容哲党第1副部長 2回、李済剛党第1副部長 1回、李載佾党第1副部長 4回

[朝鮮新報 2006.10.20]