〈論調〉 米国は対朝鮮「先制攻撃戦略」放棄を |
最近、米好戦勢力は米軍太平洋司令部傘下に朝鮮半島空軍戦闘指揮本部を新設しようとしている。この戦闘指揮本部は、朝鮮戦争挑発時に米空軍武力の打撃作戦任務を遂行することになるという。これと時を同じくして米国防総省は、南朝鮮に15億ドル規模の「パトリオット」ミサイルシステムを販売すると公開した。これは、米国が「力の優勢」を保ち、「先制攻撃戦略」をあくまで強行しようとする危険極まりない動きであり、彼らが第2の朝鮮戦争挑発を既成事実にしていることを実証している。 米国防総省はすでに、南朝鮮占領米第8軍と米本土にある第3軍を野戦軍に改編し、米、日、南朝鮮の膨大な武力に対する統一的な作戦指揮システムを完成した。結局、新しい朝鮮半島米空軍戦闘指揮本部の創設はアジア太平洋地域の米空軍武力は言うまでもなく、米本土の米空軍武力まで同戦闘指揮本部の作戦に参加するようになることを意味する。 朝鮮半島米空軍戦闘指揮本部の創設策動は、北侵戦争に備えて米空軍の先制攻撃力をより高めるためのものである。南朝鮮に「パトリオット」ミサイルシステムを販売することにしたのもそれと関連する。 朝鮮半島米空軍戦闘指揮本部の創設は、とりもなおさず対朝鮮「先制攻撃」空中指揮機構の創設である。同戦闘指揮本部の創設策動は、米国の朝鮮戦争シナリオが実行段階に入っていることの明確な証拠である。 米国の危険な軍事戦略が推進されれば、それは朝鮮半島とアジア太平洋地域の軍事戦略的均衡と安定を破壊し、同地域に戦略的利害関係を持つ諸国間の軍備競争と軍事的対決を生むことになるであろう。米国は朝鮮に対する「先制攻撃戦略」を放棄すべきである。(労働新聞12日付論評) [朝鮮新報 2006.10.19] |