朝鮮の穀倉地帯、黄海南道で稲刈り始まる |
トウモロコシ収穫を同時進行 19日発朝鮮中央通信によると、朝鮮の各地農村で稲刈りが始まった。 真っ先に刈り入れを始めたのは、穀倉地帯の一つである黄海南道内の各協同農場。 延白地区の青丹、延安、白川郡の各農場では、田畑別、日別に刈り入れ計画を具体的に立て、労力と機械を集中して計画を超過遂行している。 載寧地区の各農村では水抜きを素早く行って刈り入れに着手し、日別計画を1.5倍ずつ遂行している。 また、甕津地区と峯泉、新院郡をはじめ中間地帯の各農村でもトウモロコシの収穫と稲刈りを同時に進めている。 ちなみに、平壌ではすでに9月上旬からトウモロコシの収穫が始まり、万景台区域と江南郡の稲作地帯はもちろん、江東郡と勝湖区域の山間地帯の協同農場でも行われている。 農業勤労者、支援者は今、一年の営農をりっぱに締めくくる一念を抱いて刈り入れ実績を上げている。 朝鮮国内各地の農村でもトラクター、脱穀機などの農業機械修理整備を終え、穀物を適期に刈入れる準備が整っているという。 両江道ではジャガイモ収穫 一方、13日発朝鮮中央通信によると、朝鮮北方の山岳地帯、両江道でジャガイモの収穫が始まった。道内の農業部門活動家と勤労者は、ジャガイモの初収穫から成果を収めているという。 金正日総書記が数回にわたって訪れた大紅湍郡がジャガイモの収穫で先頭に立っている。 事前に農業機械とジャガイモ種子倉庫を整備した紅岩、新徳、農事洞をはじめ郡内の農場ではジャガイモの収穫計画を日別、田畑別に具体的に立て、労力と機械を集中させている。 海抜の高い地帯に位置する三池淵郡、白岩郡、普天郡、豊西郡内の活動家と農業勤労者も小麦、大麦の収穫終了と共に、ジャガイモの収穫を進めている。 金亨権郡、三水郡では運搬手段を総動員して収穫したジャガイモを随時運搬している。 総動員、総集中を呼びかけ 民主朝鮮が社説 民主朝鮮20日付は、「総動員、総集中で今年の農業を輝かしく締めくくろう」というタイトルの社説を掲載し、「全党、全軍、全人民がふるって春の営農作業を行ったその時の精神と気迫で、もう一度秋の刈り入れと脱穀にすべての力量を総動員、総集中させなければならない」と呼びかけた。 社説は、「国の食糧問題を解決するための今日の闘いは、敵との深刻な対決戦であり、社会主義を固守し輝かせるための事業」「秋の刈り入れと脱穀は単純な経済実務的な問題ではなく、党の意図を実現して社会主義の優越性を誇示していく重要な政治的問題」としながら、その意義を強調している。 社説は「現在、われわれを圧殺しようとする米国の策動は日増しに悪らつさを増している。敵は、われわれの食糧問題を不純な政治目的に悪用しながら、社会主義のイメージをき損させ、われわれを圧殺しようと各方面で策動している。食糧問題を解決しなくては社会主義を守りぬくこともできないし、経済活性化も達成できない。秋の刈り入れと脱穀作業が差し迫った今こそ、すべての労力と手段を総動員、総集中して、一粒でもたくさん収穫するために奮発しなければならない」と指摘した。 さらに、「時間と多くの労力が要求されるのが秋の収穫。農場員たちの力だけでは定められた期日内に終わらせることができない。全党、全軍、全人民が農村を積極的に手伝わなくてはならない。農村を手伝うことは、コメを食べる人なら誰もが行わなければならない事業という正しい観点と立場を持って、農村を支援しなければならない」と呼びかけた。 [朝鮮新報 2006.9.25] |