江西鉱泉水工場に新設ライン 「経済協力事業の模範に」 |
北南の共同出資で 平安南道南浦市の江西鉱泉水加工工場に新設された鉱泉水加工ラインの操業式が8月28日行われた。 新設のラインは、北が敷地と労力と技術を、南が設備と資材を提供する方式で建設された。新設ラインは完全自動化されたシステムで、月に100万本(1本=500ミリリットル)の生産が可能だという。 操業式には、北側から民族経済協力連合会(民経連)の金春根副会長と関係者、工場の役員、従業員が、南側からリ・デシク社長を団長とするテドン貿易株式会社代表団メンバー51人が参加した。 民経連関係者は経過報告で、江西鉱泉水は7世紀の高句麗時代から伝えられ、カルシウム、鉄分、マグネシウムなどのミネラルが適正に含まれている天然炭酸水で、「国宝56号に指定されている民族の宝」だと紹介した。続いて、北が100万ドル(約1億1700万円)、南が300万ドル(約3億5100万円)を出資し、1年という短期間で完工された新設のラインは、北南経済協力の貴重な結実だと述べた。 金春根・民経連副会長は、新設ラインの操業は、「6.15共同宣言の生活力のもうひとつの証拠」だと指摘しながら、「国宝の江西鉱泉水が北と南はもちろん世界に渡るようにしよう」と語った。 リ・デシク団長は、「同工場が南北の共同利益、共同繁栄のための経済協力事業の模範になることを望む」と述べた。 操業式の後、参加者らは工場内を参観し、江西鉱泉水を試飲した。 南側代表団は西海直航路で訪北し、28日から30日まで滞在した。 今回の訪北、操業式は、米南合同軍事演習「ウルチ・フォーカスレンズ」(8月21日−9月1日)が実施されるなど、朝鮮半島情勢がいっそう緊迫する中で行われた。「6.15共同宣言を実現するための南北経済人の努力の結実」(統一ニュース)などとして、大きな注目を集めた。 [朝鮮新報 2006.9.5] |