〈論調〉 女子サッカー、例を見ない禍根 |
7月27日のサッカー女子アジアカップ準決勝、朝鮮×中国戦のイタリア人主審とオーストラリア人副審の意図的で偏った判定により、この試合はアジア女子サッカー史上例を見ない不快な禍根を残した。 既報のように、朝鮮の一方的な攻撃をペナルティーエリア内で必死に守っていた中国選手は2度もハンドを犯した。しかし、主審は容易に見分けられる位置にいながらもペナルティーキックを与えず、オーストラリア人副審は試合終了2分前に挙げた朝鮮のゴールを、オフサイドではなかったにもかかわらずオフサイドの旗を上げて無効にした。 イタリア人主審とオーストラリア人副審の行動には、朝鮮を何としても負かそうとする不純な目的が潜んでいることを雄弁に立証している。朝鮮の選手たちが審判員の不当な行為に強く対応すると、主審は正当な意見をレッドカードで黙殺した。 競技審判委員会の対応も見過ごせない。競技審判委員会の前でオーストラリア人の副審はオフサイドの判定は誤審であったと告白した。しかし、逆に朝鮮選手たちの行動を取り上げて騒ぎ立てている。 今回の試合を担当した主審と副審が公正に判定したなら、試合結果は当然変わり、朝鮮選手たちから抗議の声は出なかったはずである。 審判員たちの偏った判定は、アジア女子サッカーの発展を阻害する不当な行為であり、高尚なスポーツ精神に反する極めて乱暴な行為である。 これと関連して朝鮮サッカー協会書記長は、アジアサッカー連盟(AFC)と大会組織委員会に、試合を不当に判定したイタリア人主審とオーストラリア人副審を厳しく処罰する問題と、副審が誤審であったことを認めた状況でわが国と中国の試合を再び行う問題、オーストラリア人副審の判定に抗議したとして朝鮮選手に与えた退場処分を撤回する問題を提起したが、何一つ受け入れなかった。 朝鮮サッカー協会が提起した問題は全て正当である。審判委員会は、試合の過程に生じた問題を公正に評価して正しく処理しなければならない。 AFCは、試合を判定したイタリア人主審とオーストラリア人副審を厳しく処罰し、今後国際試合に出られないよう必ず制裁を加えるべきだ。そうしてこそAFCはその地位を守ることができるし、加盟国から信頼を得ることができる。 われわれは、AFCがアジア女子サッカー発展のためにも、提起された問題を慎重に検討し、賢明な判断を下すことを望む。(体育新聞1日付) [朝鮮新報 2006.8.7] |