平壌で北南共同の田植え 「互いの方法から方向性を」 |
「民族助け合い運動」 関係者が寄稿文 「夢のような話が現実となった。『わが民族助け合い運動』で中心的役割を果たしている南側の指導的人士が平壌で田植えを手伝ったのだ」。こんな書き出しで始まる寄稿文が6月30日発の統一ニュースに紹介された。同「運動」の隔月刊誌に掲載された。同「運動」諮問委員で忠北大学校助教授の金道泰氏が記したものだ。 金助教授は寄稿文のなかで、「夢でのみ会えた北側の農民と南側の技術者がともに顔をつき合わせて、ビニールハウスの建築、住宅改良事業、農道建設事業、託児所や幼稚園などの新築問題を論議するとは、これこそ統一の始まりであることをまったく否定できなかった」と感慨深く記している。 さらに、「何よりも重要な意味を持つ部分は、南北が実質的に一緒になって稲農事を行った過程だ。南北の方法を互いに比較しながら農事を続けるということは、南北両方の正常な友好関係を表す象徴的な出来事といってさしつかえあるまい。これまでの農法に沿って農作業を行う北の農民が、南側が勧める方法を受け入れることは、昔なら想像すらできなかったことだ。だが、互いの方法の中から方向性を探し、共同で農事を行うのだから、民族の一員なら感激しない者はいないだろう」と述べた。 今回の田植えに参加した北側住民と南側人士は全員、この行事が純粋な民族助け合いの次元で行われた点をよく理解していると強調した。そして、「北の社会が南側の支援事業の純粋性を受け入れ、民族共同繁栄事業として選択したことは、南北が十分に近づいていることを証明している」と主張した。 金助教授は、京畿道が続けてきた農業支援を、知事が変わっても続けてほしいとしながら、「『わが民族助け合い運動』が先導的役割を果たしてきた点について称賛したい」としている。 また、寄稿文は政府次元での支援事業より民間主導の方がスムーズに進む点についても指摘している。 [朝鮮新報 2006.7.1] |