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〈論調〉 人民の審判教訓に再出発を

 さる5月31日に行われた地方自治体選挙を通じて、南朝鮮には由々しい事態が生じた。

 今回の選挙は、いかなる勢力であれ、反人民的政策で人民を見捨てれば結局、人民から見捨てられることを示した。

 選挙は、人民に背を向けた勢力に対して人民は無慈悲で怖いということを再度鉄理として教えた。

 南朝鮮の人民はすでに、ハンナラ党の先任者にそのような苦みを鉄理として教えたことがある。

 今回の選挙は地方選挙ではあるが、再度そのような苦しみを現為政者たちに味あわせた。

 現為政者たちは「改革」をするとしながら人民の利益を無視し、不当な「対北送金特検」などで6.15まで傷つけようとした。南朝鮮の人民はそのような為政者に今回、当然のごとく警鐘を鳴らした。これは、南朝鮮の為政者にとって薬になるはずである。人民が与える薬は苦くても飲まなければならない。

 6.15支持勢力には、今回の選挙結果が明日のための再出発のよい足場になりうる。

 今回の選挙結果を受けてハンナラ党は偉ぶるべきではない。ハンナラ党は南朝鮮でどの勢力よりも反人民的、売国的かつ反民族的である。ハンナラ党が今回得た票は「漁夫の利の票」である。彼らには今日の票が明日の票につながると大言壮語する根拠もない。そう言うには、彼らが南朝鮮の人民と民族の前に犯した罪があまりにも大きく法外である。南朝鮮の人民はすでにハンナラ党に厳しい審判を下し、これからいっそう冷静に計算しようとしている。

 今回の選挙結果は総体的に南朝鮮人民の勝利であって、ハンナラ党の勝利ではない。南朝鮮の極右保守勢力は見誤ってはならないし、軽挙妄動してはならない。南朝鮮の平和進歩勢力は、今回人民が下した審判を教訓に再出発し、団結した力で6.15を守り、わが民族同士の時代を引き継ぐべきであろう。(労働新聞3日付論評)

[朝鮮新報 2006.6.9]