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北南列車運行中止と関連し、軍事会談北側代弁人「軍事問題取り組み決断を」

 北南軍事会談北側代表団スポークスマンは27日談話を発表し、今月25日に予定されていた北南列車試験運転中止と関連した立場を明らかにした。

 スポークスマンは列車試験運転中止の理由として第1に、南側が公式及び非公式の場で述べた朝鮮半島の平和体制樹立と北南協力交流の活性化が虚偽と欺まんに満ちたものである点をあげた。

 この問題と関連して、現在最も焦眉の問題である朝鮮西海上での衝突防止問題の根源的解決に向けて、北側が双方のすべての海上境界線を放棄し新しい海上軍事分界線を公正に定めることを強調してきたにもかかわらず、南側がそれに見合う軍事的補償対策を講じていないと指摘した。またソウルと京畿道、平沢地区で、朝鮮の国旗が燃やされる事件が起きたことについて言及した。

 2点目の理由として、南側が双方で合意した原則に反し列車試験運転を政略的に利用しようとした事実をあげた。この件に関して、東、西海線北南列車連結工事は同時着工、同時完工、同時運行の原則のもと並行して行われることになっていた。が、南側は西海線の工事にばかり重点を置いてきたとして、南側が鉄道建設用の資材と軽工業の原材料の提供を代価に西海鉄道を開設しようと不純な試みを企てていると強調した。

 理由の3点目は、北南経済協力と交流を実現し、北側の軍が軍事的補償対策を講じられるよう南側が誠意ある努力を傾けていない点。

 スポークスマンは、南側が全般的な協力と交流を瞬時に遮断できる軍事的緊張を緩和し、西海上での衝突のような中核的な軍事的問題解決に取り組むことを決断すれば、北南間で提起されるすべての問題が円滑に解決できると強調した。

 一方、この問題に関し、北南閣僚級会談の権浩雄北側代表(内閣責任参事)は26日、李鐘奭首席代表(統一部長官)あてに電話通知文を送った。祖国平和統一委員会スポークスマンも同日、談話を発表した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.5.30]