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地方自治体選挙 祖平統が檄文、勝利は平和進歩勢力に

 祖国平和統一委員会(祖平統)は18日、31日の南朝鮮での地方自治体選挙を控え、「南朝鮮の同胞兄弟に告げる」と題する檄(げき)文を発表した。檄文の主な内容を紹介する。

 現在、南朝鮮では地方自治体選挙を控え、平和進歩勢力と戦争保守勢力間の対決が激しく繰り広げられている。

 平和はわが同胞が志向する愛国の道であり、戦争は米国とその追従勢力が追求する犯罪の道である。

 世界が反米、自主と平和を志向している時に、南朝鮮は大勢に逆行して親米極右の誤った道に進んでいる。

 当委員会は、国と民族の将来に直結する平和か戦争かという岐路で、南朝鮮の同胞兄弟の正しい選択と決断を助ける一念でこの檄文を発表する。

戦争政権か6.15継続か

 こんにち、米国は南朝鮮で北侵のための戦争政権をつくり出すことを緊急かつ重要な課題として打ち出している。

 現在、ハンナラ党は米国の後援のもとで、再執権野望を実現しようと「支持票」の獲得に奔走している。

 南朝鮮に戦争政権が樹立する問題は、南だけの問題ではなく、同胞の将来にかかわる民族全体の問題である。

 朝鮮民族にとって今の南朝鮮の事態は決して対岸の火事ではない。

 われわれは、南朝鮮の同胞兄弟が戦争の受難者になり、その犠牲者になることを決して望まない。

 南朝鮮の同胞兄弟は、民族に戦争と破滅をもたらす親米政権の構築を阻止し、破たんさせなければならない。

 地方自治体選挙はその第一歩である。地方選挙は、単に与野党間で誰が勝ち、誰が負けるのかという問題ではない。それは、南朝鮮に米国の戦争下僕政権が出現するのか、さもなければ今の6.15が継続するのかという重大な問題である。

 今回の選挙で平和進歩勢力が親米保守勢力に陣地を開け渡せば、翌年の大統領選挙でさらに大きなものを失うようになるであろう。

 南朝鮮の同胞兄弟が前回の大統領選挙の際、親米戦争勢力を排撃して6.15平和進歩勢力を支持したのは正しい選択であった。

 その後、米国の執ような妨害のなかでも北南間に和解と協力、統一のための民族共助が積極的に推進されてきたのは、その日の選択が正しかったことを実証している。

選挙にこぞって参加を

 平和と統一を念願し、対決と戦争に反対する南朝鮮の同胞兄弟は、6.15共同宣言を支持、歓迎したその熱気で平和勢力候補に支持票を与えよう。

 南朝鮮の同胞兄弟は選挙に積極的に参加すべきである。

 選挙参加は平和に投票することになり、選挙不参加は戦争に投票することになる。

 ハンナラ党がいやだからといって選挙場に行かなければ、それだけ戦争票が増えて戦争下僕政権を作り上げることになる。

 南朝鮮の青年学生と各階層の人民は、戦争のない平和な統一祖国のために選挙にこぞって参加しよう。

 この地で平和が守られれば、民族同士が手をつないで統一へと進むことができる。
 南朝鮮の平和進歩勢力は、党派と所属、主義、主張を超越して連帯、連合し、すべての選挙場を戦争勢力の審判場、平和勢力の勝利の場にしよう。

 米国は南朝鮮人民の友邦でも平和の使徒でもない。現在、全世界が米国を悪の帝国、犯罪暴政国家と糾弾している。

 中南米と中近東、欧州など世界の至る所で米国の支配と干渉の鎖が断ち切られており、反米、自主政権が発足している。

 米国の侵略と支配の最大被害者である南朝鮮の同胞兄弟は、いつまで米国の戦争政策のいけにえとして恥ずかしく生きるつもりなのか。

 選挙の勝利は平和進歩勢力にある。

 われわれは、南朝鮮の同胞兄弟が事態の深刻さと危険性を正しく見抜いて、今回の地方選挙で民族と歴史の前に担った自身の責任を果たすものとの期待を表明する。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.5.27]