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将官級会談終了 NLL問題合意せず

 板門店南側地域で16日から行われていた第4回北南将官級軍事会談が18日に終了した。

 北側は、今会談が成功裏に進められるため、去る第3回会談とそれ以降に生じた双方の立場の相違を分析、概括したのに続き、上程された議題に関するより具体的な案を示した。

 北側は、代表団が具体化して示した朝鮮西海上における軍事衝突を根源的に防ぐ提案と共同漁労を実現する提案をはじめすべての提案は6.15時代の要求に全面的に合致し、公明正大であり、緊張緩和に切実な実践的方途になることを強調した。

 しかし南側は、北側の提案が問題解決の方途になることを認めながらも、1990年代に採択、発効した北南基本合意書と不可侵に関する付属合意書に「北方限界線」を「海上不可侵境界線」として規定したかのように勝手に解釈し、この50余年間存在してきたこの境界線を北南が順守すべき海上境界線であると主張した。これに対し北側は、「北方限界線」は無効にされるべきであると抗議し続けている点などを指摘した。

 南側は「改善対策」を持ち出して会談に人為的な障害をつくる一方、議題とは関係のない問題を持ち出した。

 北側団長は、南側のこうした態度を西海上での衝突根源除去問題を回避しようとする不純な行動、根本問題の解決を後回しにして副次的な信頼づくりの措置でも取ろうとする欺まん的な行為として問題視し、南側が唱える「緊張緩和」「平和体制の構築」が単なる空言にすぎない点を突いた。

 とくに、西海上の軍事境界線確定問題は、朝鮮半島の緊張緩和と平和に関する南側の立場を見計らう試金石になるとし、こんにち、軍事的緊張緩和の最優先課題は西海上で衝突の根源をまず取り除く問題であり、この問題をいかに解決するかによって北南関係の改善に好影響を及ぼすこともあり、そうでない場合もあると述べた。

 最後に北側団長は、双方が反目と対決によって失った貴重な半世紀を取り戻す心情で、上程された議題を一日も早く妥結させる真しな努力を傾け、好ましい合意を遂げることにより全民族に喜びを与えるべきであるとし、南側が心から西海上の軍事境界線確定問題の討議準備を整えて臨めば、北南将官級軍事会談が再開されるであろうと言明した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.5.24]