〈論調〉 独島問題、朝鮮の4団体が談話 |
朝鮮の各団体が独島を「自国の領土」とする日本の主張を非難する談話を発表している。 朝鮮職業総同盟(4月19日) 国際社会の広範な抗議と糾弾にもかかわらず、過去の侵略史を粉飾し、最高当局者が戦犯の位牌のある「靖国神社」参拝を公然と行い、海外侵略に向けた憲法改悪策動を本格化することだけでは満足せず、今やわが国の独島だけでなく周辺諸国の島まで自国の「領土」であると強弁を張っている。 世界制覇を企む米国の戦略に便乗した日本のこうした軍国主義的領土膨張野望は、朝鮮半島は言うまでもなく、東北アジア地域の平和と安全に大きな脅威となっている。 国の自主権と民族の尊厳を最も重んじる朝鮮の労働者階級と職業同盟員は、祖国の神聖な領土である独島を強奪しようとする日本反動層の領土膨張策動を絶対に許さず、先軍の威力によって打ち固められた鉄ついで断固と粉砕するであろう。 日本が過去の恥ずべき歴史の教訓を忘却して引き続き領土膨張策動に執着すれば、朝鮮人民と世界各国人民のさらなる糾弾と排撃を受け、自滅を免れないであろう。 金日成社会主義青年同盟スポークスマン(4月20日) 植民地支配の犯罪史を清算する代わりに、逆に他国の領土を自分の領土であると言い張り、朝鮮に対する再侵略野望を実現しようと策動している日本反動層の行為は、朝鮮民族の自主的尊厳と領土主権に対する重大な侵害として、全朝鮮青年の怒りを呼び起こしている。 独島は、先祖代々朝鮮に属してわが人民が管轄しており、これは「三国史記」など多くの歴史文献だけでなく、日本の歴史記録によっても認められている。法律的に見ても独島は明らかに朝鮮の領土であり、日本反動層の「竹島領有権」主張を裏付ける資料は何もない。 われわれは、日本反動層が米国の対朝鮮敵視政策に拍子を合わせて反朝鮮、反総聯策動をいつにも増して悪らつに繰り広げているのとタイミングを合わせ、われわれの神聖不可侵の領土に対する「領有権」を主張していることについてとりわけ重視せざるをえない。 朝鮮農業勤労者同盟スポークスマン(4月21日) 諸般の事実は、次世代に領土野望と軍国主義思想を吹き込んで「大東亜共栄圏」のかつての夢を実現しようとする日本反動層の海外侵略企図がどの境地に至っているのかをよく示している。 現在、数百万の農業勤労者は過去の植民地支配に対する清算を回避し、先祖代々わが祖国の神聖な領土である独島を強奪しようと血眼になっている日本反動層の領土膨張野望に憤激を禁じえないでいる。 日帝は過去、わが国を40余年間も軍事的に占領し、朝鮮人民にはかりしれない不幸と苦痛を被らせた不倶戴天の敵、百年来の敵である。 朝鮮民主女性同盟スポークスマン(4月22日) わが国は世界で初めて独島を発見し、1500余年間も管轄してきたし、それを国土に編入し、独島領有を内外に宣布した最初の国だ。 独島が誰もあえて侵犯することのできないわが国の神聖な領土であるというのは史料に鑑みても、法律的見地からも明白な事実だ。 日本当局が「竹島領有権」をうんぬんする本心はまさに、独島を掌握することにより、わが国をはじめアジア諸国に対する再侵略企図を実現するための前哨基地、軍事的橋頭堡を築くと同時に、その周辺水域の豊富な水産資源と海底資源をはじめ経済的利権を独占するところにある。 日本反動層は、「竹島領有権」という時代錯誤の妄想から脱するべきであり、罪悪に満ちた100余年史を必ず総決算しようとする朝鮮民族の確固たる意志と時代の要求を直視し、軽挙妄動してはならない。 朝鮮民主女性同盟は朝鮮の全女性の名において、日帝が侵略戦争と軍事的占領時期に20万人の朝鮮女性を日本軍の性のなぐさみものにして女性の貞操と尊厳を残酷に踏みにじった日本軍「慰安婦」問題をはじめ朝鮮人民に働いたすべての犯罪行為に対して誠実に謝罪し、徹底的に補償し、高校の教科書に独島を自国の「領土」であると記述するように指示したことを直ちに撤回するよう日本政府に強く要求する。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2006.5.1] |