〈最高人民会議第11期第4回会議〉 05年国家予算執行の決算と06年国家予算 |
最高人民会議第11期第4回会議(11日)で盧斗哲副総理が行った第2議題「朝鮮民主主義人民共和国の2005年国家予算執行の決算と2006年国家予算について」の報告の要旨は次のとおり。 昨年、われわれは、党の先軍革命指導に従って朝鮮労働党創立60周年と祖国解放60周年を勝利者の大祭典として輝かすための先軍革命総進軍を力強く行うことにより、生産と建設において大きな成果を収め、国家予算を円滑に執行した。 昨年の予算歳入計画0.8%超過達成 昨年の国家予算歳入は、計画を0.8%超過し、前年比で16.1%伸びた。 国家予算歳入において、前年に比べて国家企業利益収入は14.2%、協同団体利益収入は24.3%、社会保険料収入は5.7%、その他の収入は0.%伸びた。 地方予算歳入は、計画を14.2%超過し、地方独自の収入で支出をまかないながらも多くの資金を中央予算に納付した。 昨年、経済管理、財政管理を改善するたたかいが力強く繰り広げられ、国家予算歳入を増やした結果、国防部門と人民経済各部門の資金需要を円滑に満たすことができた。 昨年の国家予算歳出は、計画を4.4%超過した。 われわれは昨年、党の先軍政治の要求に即して国の防衛力強化に国家予算歳出の15.9%を割り当てた。 昨年の国家予算で歳出総額の41.3%に当たる資金を人民経済部門に支出し、社会主義経済建設を積極的に促進した。 社会主義経済建設の主要攻略戦線である農業部門に対する支出を前年比で32.5%増やし、農業に力を総集中、総動員することによって農業生産において新たな進展をもたらすようにした。 国の財政状況が困難ななかでも農業勤労者の生産熱意をいっそう高め、人民の食糧問題、食の問題を円滑に解決するために巨額の穀物買付補助金を支出した。 経済建設において要の意義を持つ重要工業部門に多くの資金をあてがって電力と石炭生産を増やし、金属工場の設備補修と改造、現代化を推し進め、鉄道の技術装備水準をいっそう高め、採掘工業、機械工業、軽工業をはじめ人民経済の技術改造を推し進めるようにした。 教育、文化、保健医療、スポーツ部門に必要な資金が支出されて教育と保健医療施設が整備、補強され、優れた文学、芸術作品が数多く創作され、国際スポーツ競技で誇らしい成果が達成された。 今年の予算、人民経済に多くを支出 今年、われわれの前には先軍革命総進軍に再び拍車をかけ政治、軍事、経済、文化の各分野にわたって朝鮮式社会主義の優位性を全面的に高く発揮させるべき課題が提起されている。 今年の国家予算は、先軍革命総進軍を財政的に円滑に支援できるよう歳入と歳出の規模を編成した。 国家予算歳入計画は、昨年比で7.1%増やし、そのうちの78.1%は中央予算で、21.9%は地方予算で遂行することを見越した。 予算歳入の基本源である国家企業利益収入を昨年比で7.2%増やして編成し、協同団体利益収入は23.2%、固定財産減価償却金収入は1.8%、不動産使用料収入は12%、社会保険料収入は141%、財産販売および価格偏差収入は1.7%、その他の収入は0.9%と見越した。 今年の国家予算歳出は、昨年比で3.5%増える。 国家予算歳出計画は、党の先軍革命路線を体して国防力を強化することに最大の力を入れながら、社会主義経済建設と人民生活において決定的な転換がもたらされるよう編成された。 国家予算歳出総額の15.9%を国防費に回して、自衛的国防力の中核であり先軍革命の前衛部隊である人民軍を強化し、国防工業を発展させ、党の全民武装化、全国要塞化方針を貫徹できるようにするであろう。 新世紀の要求にふさわしく経済の全般を高い水準に引き上げ、朝鮮人民がすでに築いた経済基盤の恩恵に実質的に浴するようにすべきであるとの党の意図を実現するため、人民経済部門に多くの資金を支出することになる。 社会主義経済建設の主要攻略戦線である農業部門に対する支出を昨年比で12.2%増やすことにより、党の農業革命方針を貫徹し、人民の食糧問題、食の問題を円滑に解決していく。 電力、石炭、金属工業と鉄道運輸部門に対する支出を昨年比で9.6%増やし、党の科学技術重視路線を貫徹するため科学技術発展事業費の支出を3.1%増やすことを見越した。 全般的無料義務教育制、無料治療制、社会保険制と静養および休養制、戦傷栄誉軍人優遇制などの社会主義制度の優位性を示す社会的施策に昨年比で3%増の資金を支出する。 今年から国家は、企業所負担社会保険料納付制度を新しく導入して資金源を増やすことにより、社会保険および社会保障制度をより円滑に実施することになるであろう。 われわれは、今年も、総連の民主的民族教育事業の発展のため在日同胞子女に多くの教育援助費と奨学金を送ることになる。 財政銀行部門活動家の役割向上を 国家予算を正確に執行するのは経済幹部に提起された責任ある課題である。 各部門の経済幹部が、党の路線と政策に基づいて発展する現実の要求に応じて経済手配と生産の指揮を綿密に行い、今年の人民経済計画と国家予算歳入計画をたがえることなく遂行するようにする。 各道、市、郡では、党の地方予算制方針を貫徹して地方の生活を独自に営みつつ、より多くの金を稼いで国家に納付するようにし、各部門、各単位では全国家的に行われる不動産実査事業を綿密に行って不動産を抜かりなく掌握し、使用料を制定し適用するのをはじめ、国の財政資源をより多く造成するための積極的な対策を講じるようにする。 社会主義の原則を確固と守りつつ、最も大きな実利が得られるよう経済管理と財政管理を革命的に改善するのは、今年の国家予算を成功裏に執行するための重要な方途の一つである。 経済幹部が科学的な経営戦略、企業戦略を立て、実利を追求して経済事業を組織、展開するようにし、すべての工場、企業所では、財政管理に深い関心を払い、金による経営計算システムを正しく立てて計算の科学化水準をいっそう高め、一日生産および財政総括と財政検閲統制を強化して最大限増産し、節約すべきであるという党の方針を貫徹していくようにする。 国家予算を成功裏に執行するうえで財政銀行部門の活動家の役割を高めることがきわめて重要である。 財政銀行部門の活動家が、国をきりもりする主婦としての高い自覚を持って国家予算歳入計画を無条件遂行し、国家予算資金を予算に規定されたとおり支出して効果的に利用するようにし、会計計算外での資金流用に対する監督統制と財政規律をいっそう強化していくようにする。(朝鮮通信、中見出しは編集部) [朝鮮新報 2006.4.27] |