初の民族科学技術討論会 情報、ナノ技術など4分科で90余の論文 |
【平壌発=姜イルク記者】北と南、海外の科学者らが席を共にする民族科学技術討論会が5〜6日、平壌の人民文化宮殿で行われた。辺英立・国家科学院院長、李成旭・民族科学技術協会会長をはじめとする北側科学技術者、蔡永福会長を団長とする南の科学技術団体総連合会代表団、孫東植・中国朝鮮族科学技術者協会会長と学者、宋基雷・在米同胞科学技術者協会会長を団長とする在米同胞学者代表団、在日同胞学者の梁泳富氏が参加した。このような討論会は分断後初めて。2日間にわたって、情報技術、ナノ技術、生命工学、環境工学の4分科に分かれて行われた討論会では90余の論文が発表された。
5日の開幕会議では、北と南、海外の代表がそれぞれ発言した。 辺英立院長は、国と民族の繁栄と発展を保証する科学技術分野の学術交流を通じて、民族共同の利益と科学技術発展に寄与しようとする情熱が集まったという意味で意義深い集いだと強調し、民族の隆盛と繁栄に貢献する科学者会合になるよう期待すると述べた。 蔡永福会長は、互いに往来、討論、補完、協力し合うことで、科学技術革新を共に起こすとき、民族科学技術の「和解」「発展」はもちろん民族再興の時代が一歩近づくだろうとし、力を合わせて未来志向的な民族科学技術革新に向かって進もうと語った。 孫東植会長は、「力を合わせて創造的な科学研究と技術で民族経済発展に寄与しよう」と指摘した。 宋基雷会長は、今回の討論会が民族の科学技術発展にしっかりした足跡を残す意義深い会議になるだけでなく、祖国の自主統一に貢献する機会になるだろうと述べた。 これまで北と南の間では経済、文化、スポーツ分野、各団体間の交流は活発に行われてきたが、科学者同士の交流は制度上の問題もあって制限されてきた。6.15共同宣言発表後、このような機会が初めて設けられた。 6日の閉幕会議で演説した千文甲・中国朝鮮族科学技術者協会顧問は、6.15共同宣言は同胞学者にも和解と協力の新紀元を開いたと指摘し、今回の討論会が成功裏に行われたことで、統一した朝鮮科学の春を予感させる春雷になったと述べた。 閉幕会議では討論会の定例化、範囲の拡大なども話し合われた。 李成旭会長は、ここに集まったすべての科学者が研究活動で成果を達成することで、民族の科学技術発展に積極的に寄与するだろうとの期待を表明した。 一方、期間中、南側代表団は科学技術団体総連合会創立40周年に際して世界の著名な学者、同胞科学技術者が集う大会(7月18日、ソウル)に北側の科学技術者を招待した。 [朝鮮新報 2006.4.13] |