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労働新聞 米の臨界前核実験を非難

 労働新聞15日付は「核軍縮の流れに挑戦する米国の危険な核政策」と題する論説を掲載し、次のように指摘した。

 最近、米国はネバダ州の地下核実験場で「保有核兵器の安全性と信頼性を確保するため」と銘打って臨界前核実験(英国との共同)を行った。これは、1997年以来22回目、現ブッシュ政権の出現後9回目となる臨界前核実験である。

 米国の究極の目的は世界制覇であり、その実現のための基本軍事的方法は核恐喝と核戦争だ。核戦略において基本は核先制攻撃である。核先制攻撃戦略において主な標的は朝鮮である。

 米国は、朝鮮半島「有事の際」の核兵器使用を公然と唱え、南朝鮮とその周辺地域で多くの核手段を動員して朝鮮に反対する核戦争演習を絶え間なく繰り広げながら核戦争の危険を増大させている。

 米国は今後、南朝鮮に原子力空母を投入することを見越している。最近、駐南朝鮮米軍司令官が米議会上院軍事委員会の公聴会でこれについて示唆した。

 朝鮮に対する米国の核先制攻撃企図がさらに露になっている状況で、われわれはこれに対して最大に注目し、万端の対応態勢を整えざるをえない。

 米国が先制攻撃論を唱えて北侵核戦争策動に狂奔するほど、それは朝鮮をして自衛的抑止力をいっそう強化する道へと後押しするだけだ。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.3.20]