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〈論調〉 「戦略的柔軟性」は覇権が目的

 駐南朝鮮米軍の「戦略的柔軟性」は、米国が変化した国際情勢を巧妙に利用してアジア戦略と世界制覇野望を実現するための侵略と軍事的干渉の手段だ。

 「戦略的柔軟性」論は「平和」と「安定」の看板のもとに覇権主義的目的を達成するための新たな朝鮮戦争ドクトリンであり、東北アジア覇権論だ。

 駐南朝鮮米軍の「戦略的柔軟性」を実現するため執ように策動しているのは、南朝鮮に対する軍事的占領を永久化し、駐南朝鮮米軍と朝鮮半島の周辺地域に配置されている米軍武力を機動化、先端化して北侵戦争をより容易に行うところにその目的がある。

 「戦略的柔軟性」が実現すれば、米国は朝鮮半島だけでなく、アジア地域のどこででも任意の時刻に戦争を起こすことのできる可能性を持つことになろう。

 それゆえ、駐南朝鮮占領米軍を撤退させる問題は、朝鮮半島と東北アジア地域、ひいては世界の平和と安全保障に関わる差し迫った問題として提起される。(労働新聞12日付論説)

[朝鮮新報 2006.3.19]