top_rogo.gif (16396 bytes)

朝鮮統監府設置から100年 日帝朝鮮占領被害調査委が談話 「過去の罪悪、必ず決算」

 4日から北京で朝・日政府間会談が行われている。1日発の朝鮮中央通信は「会談では過去の清算と関連した諸般の問題、安全保障問題、そして拉致問題を含めた互いに関心のある懸案問題を討議することになる」と伝えた。会談に臨む立場と関連して朝鮮側は、関係正常化の要は日本の過去の清算にあると再三指摘し、平壌宣言の精神と基本原則に従って問題を解決する立場を表明してきた。そんな中、日帝の朝鮮占領被害調査委員会スポークスマンは1月31日、日本帝国主義が朝鮮統監府(朝鮮総督府の前身)を設置して2月1日に100年を迎えることと関連して談話を発表し、「朝鮮民族は日本がわが民族に犯した過去の罪悪をそのままにしておかず、必ず決算する」と指摘した。談話の内容を紹介する。

旧「朝鮮総督府」(後ろの丸屋根、現在は解体)

 2006年2月1日は、朝鮮を占領した日帝がソウルに「総督府」を設置して100年になる日だ。

 日帝は1905年に「乙巳5条約」をねつ造したのに続き、06年に植民地統治機構である「朝鮮統監府」(後の「総督府」)を設置することで、朝鮮に対する植民地統治を本格化した。

 現在、全同胞はこの恥辱の日を迎え、過去わが国を数十年間も占領し古今東西類例を見ない最も野蛮な植民地統治を実施し、わが民族に計りしれない不幸と苦痛を与えた日帝の罪に対して民族的憤激を禁じえない。

 ふり返ればわが国を銃剣で占領した日帝は、「総督府」を通じて「朝鮮戸籍令」と「朝鮮徴発令」「治安維持法」など数多くの悪法を公布し、人的、物的資源を根こそぎ侵略戦争遂行に動員し、愛国者たちを検挙投獄して処刑、虐殺するなど悪らつな植民地政策を実施した。

 日帝による40余年の植民地統治期間、100余万人の朝鮮人が虐殺され、840余万人が異国に連行されて奴隷労働を強要され、20余万人の朝鮮女性たちが日本軍の性奴隷となった。

 「総督府」を押したて数多くの法令をねつ造し、罪のない朝鮮人を虐殺、処刑し、わが国の地下資源を根こそぎ略奪した百年の宿敵である日帝の罪業は、歳月が流れ世紀が変わっても消えるものではない。

 にもかかわらず、日本の反動たちは現在、過去に日帝がわが民族に犯した罪に対して謝罪、補償するどころか、むしろ植民地の歴史を賛美し、再侵略野望の刃まで研ぎながら、米帝国主義の対朝鮮侵略政策に便乗して再び「大東亜共栄圏」の夢を実現しようとしている。

 これは、わが民族と内外世論に対する重大な挑戦であり決して許すことはできない。

 全朝鮮民族は、日本がわが民族に犯した過去の罪悪を絶対にそのままにしておかず、必ず決算するだろう。

 南朝鮮の各階層の人々は、米国の庇護のもとに植民地「総督府」を設置し、わが民族の自主権を無残に蹂躙した日帝の犯罪史が再び繰り返されないためにも、反米、反日闘争にこぞって立ち上がるべきである。(朝鮮通信)

※統監府:1905年の「乙巳5条約」に基づいて日本帝国主義が掌握した朝鮮に対する「保護権」を行使する目的で作った機関。1910年の「韓日合併条約」によって、朝鮮を本格的に植民地化した際、日帝は統監府と韓国政府の諸機関を統合し朝鮮総督府を設置した。

[朝鮮新報 2006.2.4]