top_rogo.gif (16396 bytes)

朝鮮中央通信 あらためて解除求める、制裁では公正に会談できず

 25日発朝鮮中央通信は6者会談と関連して米政府の態度を疑問視させるような妄言が続いているとして、論評を発表し、次のように指摘した。

 数日前、米国防科学委員会のシュナイダー委員長が、「北朝鮮が核問題解決を望んでいると見るのは幻想」「北朝鮮が対話を通じて核を放棄するだろうとは考えられない」「追加的な制裁が一つの選択肢」などと騒いだ。

 こうした妄言は、核問題解決のための6者会談により大きな障害を作り出そうとする強硬保守勢力による故意の行為だ。

 6者会談の目標は朝鮮半島の非核化だ。

 会談が朝鮮半島の非核化を実現するための会談になるためには、朝米双方が核問題解決のための実際的方途を見つけ出すのと同時に、互いに信頼し尊重しなければならない。

 問題は米国が、対北朝鮮金融制裁が6者会談とは全く関係がなく、金融制裁と関連した北朝鮮の立場は6者会談を遅延させるための口実だとしたとして、朝鮮半島の非核化と6者会談の再開を願うわれわれの立場を完全にわい曲したことだ。

 朝鮮半島の非核化はわれわれの最終目標であり、全朝鮮民族の願いである。

 われわれは、朝米間の核問題発生後、朝鮮半島の非核化と関連したわれわれの原則的立場と態度を明らかにし、その実現のための方案と方途を数多く提起した。

 朝鮮半島の非核化目標を堅持し、第4回6者会談で採択された共同声明を履行し、対話を通じた平和的解決を追求するわれわれの基本的立場に変わりはない。

 米国の強硬保守勢力が朝鮮半島の非核化を志向するわれわれの立場をわい曲することは、6者会談の再開を願う参加国と世論をミスリードし、金融制裁で6者会談がこう着状態に陥った責任をわれわれになすりつけようとする策略以外の何ものでもない。

 米国が共存し、相互信頼する立場に立たず、制裁でわれわれの血流をふさぎ、「制度転覆」しようとする底意を抱いている状態では、いかなる会談も順調で公正には行えない。

 米国が真に6者会談の再開と前進を願うなら、われわれに対する金融制裁を解除し、われわれと共存するべきだ。   

[朝鮮新報 2006.1.27]