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祖平統 米、南の北侵戦争策動を非難

 祖国平和統一委員会(祖平統)は20日に発表したスポークスマン声明で、最近、米国と南朝鮮の好戦勢力が反朝鮮対決策動に執着しながら、北侵戦争策動をいっそう強化していると非難し、次のように指摘した。

 最近、米国務長官ライスは朝鮮に対して「危険な政権」などと中傷、冒とくし、北に対する「米国の制裁は正当」であり、米国は「北の活動に対する実質的な抑止力がある」と威嚇した。これに先立ち、南朝鮮駐在米国大使も「協議にはアメとムチのいずれも必要だ」とし、「北が核問題に関連して不安定をもたらす場合、米国はそれを防ぐ計画を持っている」と述べた。

 一方、米国はわれわれとイランなどに対する核攻撃を指揮する総合司令部を米国戦略司令部内に設けることを画策しており、朝鮮半島有事の際に備えて「対火力戦指揮統制任務」をはじめ南朝鮮占領米軍の作戦任務の一部を南朝鮮軍に譲ったのに続き、南朝鮮に備蓄した戦争予備物資も南朝鮮当局に譲ることにし、近く協議に入るという。

 米国と南朝鮮好戦勢力のこうした威嚇、恐喝と軍事的動きは、朝鮮を力で圧殺するという実際の北侵戦争企図をさらけ出したものだ。

 当委員会は、米国とその追従勢力の北侵戦争策動を朝鮮に対する重大な挑発、朝鮮半島の平和を願う全朝鮮民族と世界の平和愛好人民の志向と念願に対する許し難い挑戦として強く糾弾する。

 現在、米国のブッシュ政権は、朝米核対決とイラク侵略で窮地に陥り、国内のスキャンダルなどによって極度の危機に追い込まれている。このような状況で、米国は内外の注目をほかへそらすため、衝撃的な事態をつくり上げようとしている。

 米国が朝鮮に対して、「人権問題」や「偽造紙幣」にかこつけて「犯罪国家」「危険国家」などというレッテルをはろうとするのも、まさに侵略戦争の口実を設けようとするものであり、その危険な前奏曲だ。また、「抑止力」を備えたと公言しているのも、核先制攻撃準備を完了したことを宣言する宣戦布告に他ならない。現実は、世界最大の危険国家、犯罪国家は他ならぬ米国自身であることをはっきり示している。

 南朝鮮軍部当局は、民族の志向と大勢の流れに逆行して米国の核戦争政策に追従する行為を取るべきではない。

 南朝鮮人民をはじめ全同胞は、米国の反朝鮮対決と戦争策動を粉砕する反米、反戦平和愛好闘争にこぞって立ち上がるべきだ。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.1.26]