金正日総書記非公式訪中 労働新聞が社説、朝中親善いっそう発展させた出来事 |
労働新聞21日付は、「伝統的な朝中親善をよりいっそう発展させた歴史的事変」と題し、金正日総書記の中国非公式訪問に関する社説を掲載した。 社説はまず、金正日総書記が胡錦涛中華人民共和国国家主席(中国共産党総書記)の招きで中国を非公式訪問した知らせが「朝鮮人民に無限の感動を与えている」として、「わが軍隊と人民は10日近くにわたって中国訪問を成果裏に終えて帰国した金正日総書記に熱烈な祝賀と最大の栄光を与えている。総書記が新年初めに中国を訪問したことは世界的な衝撃と波紋を投げかけている」と指摘した。 社説は、訪中についてまず、朝中両党、両国指導者間の相互理解と友誼をよりいっそう厚くしていくうえで意義ある契機になったと指摘した。 これと関連しては、総書記が訪中期間に胡主席の提案と格別な関心によって中部・南部地方を参観し、「広大な中国大陸で自然と社会、文化など各分野で中華民族の異彩を放つ多様な面を新たに了解した」点、中国の党、国家の指導幹部と会い温かい談話を交わしたことなどを強調した。 そのうえで、「朝中親善の雰囲気をいっそう高潮させ、新年に朝中関係をより深く活発に発展させていくことを目指す朝中両国人民を喜ばせた」と指摘した。 また、総書記の訪中がよい結実をもたらし、それが朝中親善の歴史に輝かしい章を刻む重大な事変になると述べた。 さらに、この訪中が社会主義建設と祖国統一のための朝中両国人民のたたかいを力強く鼓舞し、朝鮮半島とアジアの平和と安定を保障し、反帝自主勢力の団結と正しい新世界建設を導くうえで大きく貢献したと主張した。 この部分と関連しては、6者会談を共同で推進し朝鮮半島の核問題の究極的な平和的解決に貢献することについて同意した点などをはじめ、6者会談について話し合ったことが改めて記されている。 社説は結論として、「波風立つ現世紀の渦巻きの中でも朝中両国の党と人民間の不敗の親善団結を強化し、真に同志的な協力を発展させるうえで新たな里程標を整えた事変的な契機になる」と指摘した。 一方、社説は朝中両国民が自主と社会主義のためのたたかいで緊密な支持協力関係を維持してきた点についても指摘した。 ここでは、「広大な中国の大地では驚異的な発展が起きている」として、中国における最近の社会主義建設について言及している。 社説は「中国共産党は『3つの代表』重要思想と『科学的発展観』、『調和のとれた社会主義社会建設』など中国の実情に合わせた新たな路線と政策を示し、その実現へと全中国人民を積極的に奮い立たせている。中国共産党の正しい路線と政策があるからこそ中国の前途はより明るい。われわれは中国人民が中国共産党第16回大会決定を貫徹し、第11次5カ年計画の新しい雄大な目標を成果裏に遂行し、近い将来、初歩的に富み調和を持って発展した社会主義社会を全面的に建設し、全国の完全な統一を必ず実現することを確信している」としながら、中国で起きているすべての事が引き続きうまく行っていることについて自分のことのように感じている、と述べた。 最後に社説は、「中国の党と政府、人民が中朝親善を終始一貫、高い戦略的見地からきわめて重視し、社会主義を固守するための朝鮮人民のたたかいに私心のない支持と惜しみない支援を与えている」ことに心からの感謝を送った。 社説は今後の朝中関係について言及し、「今後も朝中両国人民の心に根ざした兄弟的親善の絆をより確かなものにし、伝統的な朝中親善をより強化発展させるために努力を傾ける」との意思を表明した。 そして、「歴史のあらゆる試練と荒波を乗り越えてきた伝統的な朝中親善は、両国最高指導者らの格別な関心の中で、両国の党と政府、人民の共同の努力についてより美しく花咲くだろう」と結んだ。 [朝鮮新報 2006.1.24] |