【平壌１９日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長の金正日・朝鮮労働党総書記は、中華人民共和国主席の胡錦涛・中国共産党中央委員会総書記の招請により、１月１０日から１８日まで中華人民共和国を非公式訪問した。

　朴奉珠・朝鮮内閣総理、姜錫柱第１外務次官、朝鮮労働党中央委員会の朴南基、李光濠の両部長、盧斗哲・朝鮮内閣副総理が随行した。

　中国の党、国家指導者と人民は、朝中友好の強化、発展のため新年の年頭に再び中国を訪問した金正日総書記を熱烈に歓迎し、最大の誠意をもって歓待した。

　金正日総書記は、中国の中部と南部地方に対する訪問を行った。

武漢、宜昌

　総書記はまず、湖北省武漢市と宜昌市を訪問した。

　中国共産党中央委員会政治局常務委員の黄菊・国務院副総理が胡錦涛総書記と中国共産党中央委員会の委任により、武漢で金正日総書記を親切に出迎えた。

　また、中国共産党中央委員会政治局委員の兪正声・湖北省党書記、羅清泉・湖北省長、苗圩・武漢市党書記、李憲生・武漢市長をはじめ湖北省と武漢市の党、政府の指導幹部が迎接した。

　金正日総書記は黄菊副総理と会い談話を交わした。

　副総理は、金日成主席が数回にわたって訪れた武漢市を訪問した金正日総書記を胡錦涛総書記と中国共産党中央委員会、国務院を代表して熱烈に歓迎した。

　また、金正日総書記が中朝友好の歴史が秘められている武漢市を訪問したのは、老世代の指導者たちがもたらした両国の友好関係をさらに輝かすことに大きく寄与すると述べた。

　そして、金正日総書記の指導によって、朝鮮が強盛大国建設をはじめ各分野にわたって驚異的な成果を収めているとし、それを心から祝うと述べた。

　金正日総書記は、武漢市を訪問することになったのをうれしく思うとし、湖北省と武漢市の指導幹部と人民があたたかく迎えてくれたことに謝意を表した。

　金正日総書記を歓迎して黄菊副総理は盛大な宴会を催した。

　宴会では、朝中両党、両国間の友好関係の強化、発展のために、両国党、国家指導者の健康のために乾杯した。

　金正日総書記は、黄菊副総理と共に長飛光ファイバー・光ケーブル公司と烽火通信株式有限公司を参観した。

　総書記はまた、中国共産党中央委員会政治局委員の兪正声・湖北省党書記、中国共産党中央委員会の王家瑞対外連絡部長、羅清泉・湖北省長、武東和・駐朝中国大使をはじめ中央と省の指導幹部に案内されながら湖北省宜昌市に位置している長江三峡水力発電所を参観した。

　金正日総書記は、壮大に建設されている世界的な三峡水力発電所は中国の歴史に残る偉大な建造物であるとし、これは中国人民の才能と力の誇示になると述べた。

広州、珠海、深圳

　金正日総書記は続いて、広東省の広州市と珠海市、深璇市を訪問した。

　中国共産党中央委員会政治局の李長春常務委員が広州で金正日総書記を出迎えた。

　また、中国共産党中央委員会政治局委員の張徳江・広東省党書記、黄華華・広東省長、林樹森・広州市党書記、張廣寧・広州市長をはじめ広東省と広州市の党、政府の指導幹部が迎接した。

　金正日総書記は、李長春常務委員と会い、あたたかい談話を交わした。

　李長春常務委員は、中朝友好を高度に重視している胡錦涛総書記が金正日総書記を特別に迎接するため自分を広州に派遣したとし、中国共産党中央指導集団を代表して金正日総書記の広州訪問を熱烈に歓迎した。

　また、忘れがたい２００４年の朝鮮訪問について感慨深く顧みながら、細心な関心と配慮を施した金正日総書記に再度あつい感謝のあいさつの辞を述べた。

　そして、金正日総書記が新世紀に入って４回にわたる中国訪問を行ったのは、両国の関係発展において歴史的な意義をもつ出来事であったとし、中朝友好の強化、発展に大きな貢献をしたことについて高く評価した。

　金正日総書記は、広東省で起きた転変を目撃して多くの感動を受けたとし、広東省がさらに繁栄するよう願うと述べた。

　金正日総書記を歓迎して李長春常務委員は盛大な宴会を催した。

　金正日総書記は、李長春常務委員と共に威創日新電子公司、聯衆ステンレス公司、広州国際会議展覧センター、地下鉄を参観し、遊覧船に乗って珠江を航行しながら広州市の建設状況を了解した。

　金正日総書記は、中国共産党中央委員会政治局委員の張徳江・広東省党書記、中国共産党中央委員会の王家瑞対外連絡部長、黄華華・広東省長、武東和駐朝中国大使をはじめ中央と省の指導幹部に案内されながら広州市と珠海市、深圳市を参観した。

　金正日総書記はこの期間、広州市の中山大学、星海音楽学院、東昇農場有限公司、珠海市の中国工商銀行ソフトウェア開発センター、GREEエアコン生産公司、東信和平智能力股フェン有限公司、深璇市の塩田港、華為技術有限公司、大族レーザー科学技術株式有限公司など、各単位に対する参観を行った。

　金正日総書記は、いたるところで中国人民の真心こもった熱烈な歓迎を受けた。

音楽舞踊総合公演

　また、滞在期間、張徳江・広東省党書記、黄華華・広東省長をはじめ省と深圳市の指導幹部と共に中央と広東省が特別に準備した音楽舞踊総合公演を鑑賞した。

　芸能人は、管弦楽「慶祝の序曲」、児童合唱「万里花」、ニ胡独奏「競馬」、バレエ「黄河を歌う」、民族服装展示「東方の美しい虹」、歌舞「遠い友人を迎えて」、朝鮮歌謡「将軍の近くに兵士が生きる」「花を売る乙女」「キキョウ」など、多彩なレパートリーを舞台に上げた。

　金正日総書記は、公演の出演者に花かごを送り、彼らの公演成果を祝った。

　金正日総書記のため、中国共産党中央委員会政治局委員の張徳江・広東省党書記が宴会を催した。

　金正日総書記は、数千里に達する中国の中部と南部地方を訪問しながら、勤勉かつ知恵に富む中国人民の思想、感情と経済、文化など各部門を深く了解した。

　朝鮮国防委員会委員長の金正日・朝鮮労働党総書記が朝中友好の絶え間ない強化、発展のために新年の年頭に行った中華人民共和国の非公式訪問は、胡錦涛総書記と中国の党と政府の特別な関心とあつい歓待の中で成功裏に終わった。

　金正日総書記は、訪問の結果について大きな満足の意を表し、中国党と政府の指導幹部の熱烈な歓待に心からなる謝意を表した。

　金正日総書記が行った中国の中部と南部地方に対する歴史的な訪問は、伝統的な朝中友好をいっそう強化、発展させる新たな転換の契機をもたらしたもうひとつの出来事として、朝中友好の年代記に輝かしく記録されるであろう。（中見出しは編集部）

［朝鮮新報 2006.1.21］