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文益煥牧師と朴鐘哲烈士の追悼式 「統一と民主化の道切り開いた」

 1989年に訪北して金日成主席と会談し、統一の道を切り開いた文益煥牧師の12周忌追悼式と87年に拷問で殺害されその年の民主化抗争の引き金となった朴鐘哲さんの19周忌追悼式が14日、マソクモラン公園で、時間をずらして行われた。両人とも1月に死去している。

 この日午後12時から開かれた朴さん追悼式で、「朴鐘哲烈士記念事業会」のアン・スンギル会長は「烈士よ、永遠に眠ることなく、この国の民衆たちに希望を与える黎明の瞳のように、私たちの心にとどまっていてほしい」と呼びかけた。

 民主化運動遺族協議会のカン・ミンジョ理事長は「真実を述べただけで拷問によって死んでいくことはもう二度とあってはならない。そのために(拷問などで犠牲になった人々の)遺族らがたたかっていこう」と語った。

 朴さんの父、朴チョンギさんは、19年が経っても息子のことを胸に刻み追悼式に駆けつけてくれた人々に感謝のあいさつを述べた。

 一方、この日午後3時から同じ場所で行われた文牧師の追悼式には、朴さんの追悼式参加者に加え、朴容吉夫人ら文牧師の遺族らが加わり、統一実現のために生涯を捧げた故人を偲んだ。

 追悼式に参加した民主平統のリ・ジェジョン首席副議長は、「分断を越え、恨みを越え、障壁を越えて統一の夢を実現できる道を開いてくれた」と文牧師を回顧した。

 ハム・セウン神父は、「牧師が望んだ民族統一は、物理的にはまだ達成されていないが、牧師が生きていた頃に比べ、はるかに美しく耕されている」として、「民族がひとつになれる道を教え、われわれが牧師のような情熱ある闘士になれるようお導きください」と祈祷した。

 民主化実践家族運動協議会・良心囚後援会のクォン・オホン会長は、「(牧師が)多くの長期囚や良心囚、学生、貧民の父となり、試練を受ける彼らの支えになってくれた」としながら、「多くの後輩たちが牧師の歩んだ道を追い続けているだけに、心配せずに安らかに眠ってほしい」と牧師に呼びかけた。

 両人の追悼式を終えた参加者らは献花をしたあと、黙祷を捧げた。

[朝鮮新報 2006.1.17]