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〈60周年を迎えた朝鮮学校の現場から〉 川崎初級 創立60周年記念同胞祝賀会

愛族愛国の伝統を次代に

 川崎朝鮮初級学校創立60周年記念同胞祝賀会が11月12日行われた。

 園児、生徒たちの祝賀公演「みんな大好き 川崎朝鮮学校」で始まった行事は記念式典、祝賀会と続いた。500余人の参加者たちは、次代を担う生徒たちに熱いエールを送り、これからも学校を中心に地域の同胞社会を盛り立てていく決意をあらたにした。

いつも学校を中心に

ハラボジ、ハルモニと合唱する低学年生徒たち

 川崎地域では解放直後に光明学園、川崎朝聯第1、第2初等学校を設け民族教育を始めた。1946年11月1日、それらを統合し川崎初級の歴史が始まった。

 同校は今日まで初級部2354人、中級部789人の卒業生を輩出した。

 会場には、創立から今日までの写真が展示され、参加者たちは懐かしそうに見入っていた。

 記念式典では同校の金正成校長のあいさつに続き、川崎市長代理の小宮山健治市民局長が祝賀のあいさつをした。小宮山局長は、85年に隣の桜本中学校に赴任し、7年間同校と親ぼくを深めた経緯について述べ、熱意にあふれた教員たちと関係者らに敬意を表した。また川崎市議会の雨笠祐治副議長、神奈川県議会の武田郁三郎議員がお祝いと連帯のあいさつを述べた。

 記念式典では、歴代の校長と教育会会長、3代に渡って同校に通った同胞たちが紹介された。

 またチャリティーゴルフやオモニ会、青商会、朝青による寄付金が学校に伝達され、学校を中心とした同胞たちの熱意と愛情を感じさせた。

愛校心、確認の場に

歴史が刻まれた写真に見入る同胞たち

 祝賀会の主人公たちである園児、生徒たちは力強い歌声と踊り、器楽演奏などを通して、同胞社会の次代を担う決意と気概を余すところなく披露した。

 生徒たちに負けじと同胞、卒業生たちも、自慢の歌と吹奏楽を披露し慶祝の雰囲気を盛り上げた。

 実行委員会の金三浩委員長は、自分も同校の卒業生だとしながら「自分の子どもと孫、親せきを合わせ数十人が卒業したこの学校は、わたしの故郷であり、人生の大切なゆりかごだ。今日を機会に学校はますます発展するだろう。厳しいなかでも必ず守っていこう」と語った。

 総連川崎支部の皮進委員長は「これから80周年、100周年へとつなぐ確認の場になった」と集いの意義を強調した。

 会場は愛族愛国の伝統あるこの地域で、学校を中心に豊かな同胞社会を築いていく参加者たちの決意に満ちあふれていた。(太)

[朝鮮新報 2006.12.8]