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〈60周年を迎えた朝鮮学校の現場から〉 京都朝鮮第1初級創立60周年記念式典

団結した力で環境作り

園児たちの公演には惜しみない拍手が送られた

 京都朝鮮第1初級学校創立60周年記念式典が10月22日、同校で行われた。1400人の同胞、日本の友人らで会場はにぎわった。

 総聯京都府本部・金学福委員長と「朝鮮学校を支える会・京滋」の末本雛子代表の祝辞に続き、高炳棋校長が記念報告をした。

 校長は46年4月21日に生徒273人、教員5人で始まった同校は、闘いの歴史の中で民族教育を守り続けてきたと報告し、生徒たちは勉学、課外活動を通して朝鮮学校の生徒たる誇りを胸にしっかりと育っていると述べた。

 式典では実行委員会から在校生に色鉛筆などがプレゼントされた。

笑顔、熱気の中

会場には子供たちの笑顔があふれた

 式典に続き、在校生による芸術公演が披露された。

 在校生がシンバル、ドラムを持って元気よく行進するオープニングには大きな拍手が送られた。

 園児たちの合唱には、歓声とともにたくさんのフラッシュがたかれた。手を振りながら舞台をあとにする園児たちに、学父母と1世同胞たちはいつまでも手を振り続けていた。

 引き続き舞台では多彩な公演が催された。

 「民族教育万歳」を叫ぶ歴代教員の姿に、突然始まるオモニ会のオークションなどで会場は盛り上がった。

 京都朝鮮歌舞団の民謡に合わせて踊りが始まると会場は最高の笑顔と熱気に包まれた。

「未来のために」

 補修工事が施された校門前では、オモニ会による第31回バザーが開かれた。オモニ会の発足から年に一回ずつ続けられてきた。利益はすべて学校に還元される。

 実行委員会を含む彼らの共通する想いは「学校、生徒、同胞のために」だ。それは「未来のため」だと話していた。

 「現実はつらくとも悲観する必要はない。民族教育のための環境作りを団結した力でバックアップしていきたい。先輩、同胞たちがそうしてくれたように、これからは僕たちが」と金錫奎さん(45期代表、朝青、非専従)は語った。(丘)

[朝鮮新報 2006.11.2]