夏休み中に教員たちの講習 |
中等教育実施60周年、朝鮮大学校創立50周年を迎える意義深い今年、総連の「生命線」である民族教育をより発展させるため、真夏の暑さにも負けず、夏休み期間中に教員たちの各種講習会が開かれた。「民族教育の年」を輝かせようとがんばる教員たちの活動を紹介する。 第2回理科教員の夏期講習 「大学教授、経験豊かな教員が講師に」
8月17〜19日にかけて東京都北区の東京朝鮮中高級学校で、初、中、高級学校理科教員たちの講習が開かれた。 講習には58人の初、中、高級学校、理科担当教員たちと8人の朝鮮大学校理工学部および教育学部教員、そして、日本の大学教授(朝大理学部卒業生)、研究院生、学友書房職員など70人が参加した。 昨年に続き2度目の講習会は、理科教員たちの授業の質を高めるとともに、教員たちの授業研究資料と経験を交換し、一般化するために開かれた。 全体会議では、「民族教育の展望と教員の役割」(慎栄根、朝大教育学部助教授)、「朝鮮科学史へのアプローチ」(任正爀、朝大理工学部助教授)、「素粒子論と宇宙」(゙基哲、お茶の水女子大学助教授/朝大理学部卒業生)が講演した。 また、新しいカリキュラムにそって編成された教科書について、教科書編さん委員たちが物理、化学、生物、地学の4分野に分けて体系的に説明した。ほかにも、大学教授や経験豊かな教員たちによる実験なども行われ、参加者たちの関心を惹きつけた。(申成均 初、中、高級学校理科教員たちの講習会実行委員責任者) 中、高級学校「情報」教員たちの講習会 「情報技術、情報教育の質向上を」
8月19〜21日、東京朝鮮中高級学校で、中、高級学校「情報」教員たちの講習会が開かれた。講習は、「情報」教育の質を高めるため、教員たちの資質向上と、情報化が進む社会環境の中で民族教育現場の「情報化」を促進させることを目的に2000年から毎年夏休みに行われてきた。今年で7回目になる講習には、日本各地から22人の「情報」教員たちが参加し、情報技術と情報教育の質向上に多くの力を傾けた。 講習では「情報教育で告げなければならないいくつかの問題について」講習推進委員会責任者の李永成教員(神戸朝高)の基調講演が行われた。また、3〜4人が一組になり、中級部の教授案を作成し、それに基づいた模擬授業を行った。 ほかにも中級部「情報」教員たちを対象に、BASICプログラミングに対する理論学習と実技実習が行われた。 講習では、河民一・朝鮮大学校助教授の「機密性を保障した学内ネットワークの確立」についての講義と体験実習も行われ、学校で扱ういろいろな情報管理についても実践的に学んだ。(河民一、朝鮮大学校短期学部情報経理科電子情報工学講座助教授) 各地教員たちの朝鮮語の話術講習 「朗読、演技指導の実技訓練」 朝鮮学校の教員たち自身の朝鮮語の話術能力と、シナリオ創作能力、生徒指導能力をいっそう高め、毎年開催されている在日本朝鮮学生中央口演大会を、民族教育のすばらしさを内外に示す場としてより質的に改善するため、各地教員たちの話術講習が開かれた。 昨年に続き2回目の講習は、九州・山口地方で7月29日(23人参加)、近畿・中四国地方で8月23日(54人参加)に開催された。以後、東海・北信地方で9月18日、東日本地方で12月3日に開催される予定だ。 講習では、昨年度の口演大会の総括に基づき、教科書の朗読、詩の朗読、演劇の表現課題を正確に理解し、生徒指導をより具体的にするために必要な部門別講義と実技訓練が行われた。 また、学生中央口演大会シナリオ集(1)が普及された。(李汕玉、朝鮮大学校文学歴史学部講師) 講義と実技、交流会も 「朝鮮で初の専門的な舞踊教員講習」
7月29〜8月19日、総連教育関係者たちを対象に朝鮮で初めての専門的な舞踊教員講習が開かれた。 講習は、祖国の舞踊芸術と舞踊教育の成果を直接見て学び、日本で民族舞踊を教える教員の役目と資質を高めるうえで大変意義あるものとなった。 10人の舞踊教員たちは講習期間、人民芸術家を含めた名のある芸術家や専門家を講師に招き指導を受けた。参加者たちは「舞踊芸術論」「舞踊基礎理論」「舞踊創作方法」に関する講義を受け、「朝鮮舞踊基本」動作を含めた舞踊実技を原理、実践的に学んだ。ほかにも、「平壌音楽舞踊学院(旧「平壌音楽舞踊大学」)」「青少年課外教養指導局(「迎春の集い」)創作集団」の創作家の指導のもと、舞踊作品を一つずつ創作し、音楽も新たに作曲、演奏、録音し、衣装や小道具も製作した。 また、「平壌音楽舞踊学院」中学校1、2、3、5年生たちの授業参観と教員たちとの交流会、「万景台学生少年宮殿」の児童たちの授業参観と交流会なども行った。 参加者たちは今後、講習で学んだことを日本各地の教員たちに一般化していく。(朴貞順、総連教育関係者「舞踊」代表団団長) [朝鮮新報 2006.9.8] |