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西東京第2 学童保育所「トトリ」 共働きの学父母をサポート

宿題、おやつ、ビデオ鑑賞

「先生、宿題できたよ」

 東京都町田市高カ坂の西東京朝鮮第2初中級学校では、一昨年から初級部低学年の児童らを対象に、学童保育所「トトリ(どんぐり)」を運営している。

 李政愛校長の話によると、学童保育は「共働きの学父母をサポートし、新入生の拡大と、総連町田支部事務所の有効活用を目的としている」という。

 現在、利用児童数は7人前後で、日本の学童施設より低料金で実施をとの思いから、利用料を1カ月5000円、1回のみの利用は300円と設定した。

 学童保育は同校に隣接している総連町田支部事務所の一室を利用して登校日および夏休み期間中に行われており、児童たちは低学年の先生たちの指導のもと、宿題、おやつ、ビデオ鑑賞、昼寝(夏休みのみ)などをして時間を過ごす。施設内は 子どもたちが安全かつリラックスして過ごせるよう、床には絨毯を敷き、学父母などから譲り受けたおもちゃも置かれている。

「もう終わった?」「まだ・・・」

 呉美星ちゃん(初3)は、「週3回くらい利用している。先生やトンムたちといろいろ遊べて楽しい」。呉亜美ちゃん(初3)は、「家の近くには朝鮮の友だちがいない。学校が終わったあとでもウリハッキョのトンムたちと遊べて楽しい。とくにおもしろいのは人生ゲーム」と話した。

 また、ほぼ毎日利用しているという金恵美ちゃん(初3)は、「宿題はたいへんだけど、先生が見てくれるからわからないところがすぐ聞ける。遊びではオセロと人生ゲームが楽しい。夏休みも先生や友だちといっぱい遊ぶ」と笑顔で話してくれた。

 指導教員の金希泉先生(22、初3担任)は、「学父母の間では宿題の指導がとくによろこばれているよう。学童保育を通して、子どもたちに、脱いだ靴を並べたり、おやつの後片付けをしたりと、細かいしつけも行っている」と語った。

 現在、町田市からの助成がないため、指導教員らは無報酬で放課後および夏休みの保育を行っている。

 李校長は、「当初は教員たちの負担が大きすぎるとの意見もあったが、共働きで日本の学童施設に送るために子どもを日本の学校へ入れるという学父母の話を聞いて、これではいけないと強く思った。現在、利用児童の学父母たちからはたいへん好評を得ている」と話した。

 夏休み期間中は、午前9時から午後4時まで実施されている。(金潤順記者)

[朝鮮新報 2006.7.29]