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〈60周年を迎えた朝鮮学校の現場から〉 尼崎初中創立60周年記念愛校祭 民族教育発展のきっかけに

約3000人が参加

あいさつをする金鐘秋校長と実行委員ら

 尼崎朝鮮初中級学校創立60周年記念愛校祭が5月28日、同校で行われ、同胞と日本市民ら約3000人が参加した。また、寺本貴至・兵庫県議会議員、山中健・芦屋市長、谷川正秀・尼崎市議会議長、馬殿敏男・宝塚市議会議長、小柳久嗣・尼崎市議会日朝友好議員連盟代表、室井邦彦・元衆議院議員、白井文・尼崎市長の代理など多くの日本人士も参加した。

 開会に先立ち、朝鮮通信使に扮した150人の同胞と生徒、市民らが同校からJR立花駅までを練り歩きながら、住民らに愛校祭への参加を呼びかけた。

 愛校祭では、これからも市民との交流を深め地域の活性化に寄与していくことをうたった友好メッセージが発表されたのに続き、白井尼崎市長の祝賀メッセージの代読、来ひんのあいさつなどがあったほか、朝鮮の教育省、同校と姉妹関係を結んでいる学校から送られた祝電が紹介された。

太鼓集団「鼓情炎」による公演

 つづいて、同校生徒と幼稚園児たちの公演や、中級部生徒による合唱コンクール、吹奏楽部OBがメンバーとなっている「よみがえれ青春楽団」などの演奏などが披露された。

 また、兵庫朝鮮舞踊団と太鼓集団「鼓情炎」とのジョイント公演、兵庫朝鮮歌舞団、「三田太鼓」のメンバーらによる公演、金昌幸氏のパフォーマンスなど多彩な演目が舞台にあがった。

 愛校祭の最後には、10万円分、5万円分の旅行券などが当たる抽選会が行われ、多いに盛り上がった。

 同校の金鐘秋校長はあいさつで、愛校祭に参加してくれた同胞と市民らに謝意を表しながら、学校創立60周年を機に今後も民族教育と学校事業を発展させるために努力していくと述べながら、変わらぬ支援を送ってくれることを訴えた。

 イベントの準備に奔走したオモニ会の姜貴南会長(45)は、「天気が心配だったが、私たちの努力を神様も認めてくれたよう」だと笑いながら、「70周年、100周年を迎えられるよう、これからも朝鮮学校のすばらしさを多くの人に知らせていきたい」と語った。金栄一教育会会長も、「これだけ多くの人が集まってくれたことに感謝したい。この流れを学校運営に結び付けられるよう努力していきたい」と述べた。

 愛校祭実行委員会の金明洙委員長は、「こんなに多くの人たちが集まったのは初めて。これまでも運動会やバザーなどをやってきたが、今日が一番楽しかった。大成功だ」と顔をほころばせた。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2006.6.3]