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康永官・元財政局長からのメッセージ

 懐かしい活動家と同胞のみなさん。

 日本司法当局は全くでたらめな論拠で、またしてもとんでもない判決を下しました。

 私はみなさんに、日本当局に対する我慢ならない憤怒を伝えたく思い、このようにメッセージを送ります。

 私が投獄されてから、すでに5年が経とうとしています。

 当初、捜査当局は脅迫と懐柔によってねつ造した「関係者」の虚偽陳述と、話にもならない物的証拠を出して、私に対する強圧的な捜査を行い、なんとしても総連組織をつぶそうと悪らつに謀りましたが、当局の企図は真実の前で挫折しました。

 たび重なる公判の過程を通じて検察側は、有罪を立証するいかなる物的証拠も示せなかったばかりか、われわれと検察側双方の全ての証人が、今回の事件は私といかなる関係もないことを陳述したにも関わらず、このような不当な政治的判決を下したことについて、怒りを禁じえません。

 今回の事件は、総連と朝銀問題を強引に結び付け、総連組織と朝鮮に対する印象を悪くしようとする日本当局者たちの政治的謀略であり、それによって裁判の公正性は全て失われました。

 そのうえ、充分な治療も、23回にのぼる保釈請求も棄却し、決して短いとはいえない5年もの歳月にわたって拘置所内で自由を奪った冒とくと人権蹂躙を、私は絶対に許すことができません。

 みなさん!

 私は朝鮮新報を通じて、日本の反動勢力が「制裁」によって総連と祖国に害を加えようと狂奔する中、中等教育実施60周年を青空の下で同胞たちの笑顔あふれる歴史的な一大祝典として迎えるために献身する活動家と同胞の姿に接するたび、大きな力を得ています。

 獄中生活の過程で私にいつも力と勇気を与えてくれるのは、金正日総書記の先軍領導の下で力強くたたかう祖国の人民と同胞のみなさんの姿です。

 われわれが座してたたかわずにいれば、反動勢力の策動は悪らつさを増すであろうし、われわれが総連組織の周りに団結して最後までたたかうのなら、彼らの企図を挫くことができるでしょう。これは、私が獄中闘争を通じて痛切に感じた信念です。

 非転向長期囚たちのように、私の体と心は当局の無法な強圧と政治的弾圧にも最後まで屈しません。

 みなさん!

 みなさんは、これまでも何度も激励の手紙を送って下さいました。私は大丈夫です。

 日本当局による前代未聞の弾圧の中で苦労するみなさんと組織の方がむしろ心配です。

 私は、獄中で絶対に屈することなく最後までたたかい抜きます。みなさんも、日本の反動勢力の策動に対して一致団結した力で果敢にたたかってください。

2006年9月28日

獄中から康永官

[朝鮮新報 2006.10.2]