朝鮮会館で故康永官氏の告別式 |
総連中央常任委員である故康永官氏の告別式が21日、総連中央常任委員会葬として朝鮮会館で行われた。 葬儀委員会委員長を務める総連中央の徐萬述議長、副委員長を務める許宗萬責任副議長が葬儀委員と遺族、 総連地方本部委員長と中央団体、事業体の責任者、同胞らと共に参加した。 告別式では、故康永官氏に共和国労働英雄称号を授与することに関する最高人民会議常任委員会の政令を徐萬述議長が朗読した。 故人の経歴紹介に続き、海外同胞援護委員会をはじめとする朝鮮の団体と、朝鮮で暮らす故人の兄から送られてきた弔電が紹介された。 告別式では、許宗萬責任副議長が弔辞を述べた。 責任副議長は、「日本当局が 総連を弾圧する目的で康永官氏に『業務上横領罪』の容疑で6年の懲役を科した。あと少しで愛する家族のもとに帰ってくるはずだったが、私たちの前に故人の遺骨と写真だけがあるという悲しみには耐えられない」と述べた。 また、康永官氏が東京拘置所から静岡刑務所に移されて1カ月が経った12月10日付の手紙で、朝鮮の核実験成功を機に安倍政権の反朝鮮、反 総連策動が狂乱の域に達したと怒りを禁じえず、厳しい状況下でも一致団結してたたかう同志たちと共に信念をより確固なものとし、無罪を勝ち取るまでたたかい続けると約束したものが、「遺書」ならぬ「遺書」になったと悲しみを語った。 責任副議長は、告別式に参加した人たちの胸は康永官氏の命を奪った者たちへの怒りと復讐心で満ちており、彼の変わらぬ信念、強い意志と闘志はみなにいかなる策動と試練にも打ち勝つ大きな力を与えてくれたと指摘した。 そのうえで、貴重な同志をあまりにも悔しい獄死へと追い込んだ日本当局の罪業は決して許されるものではなく、康永官氏が残してくれた愛族愛国の魂と 総連の活動家がどのように生きてたたかうべきかを教えてくれた生涯の業績と獄中闘争は、総連と在日朝鮮人運動史に海外英雄闘士の名と共に末永く残るだろうと強調した。 続いて、故康永官氏の弁護団の主任弁護士である吉峰啓晴氏が弔辞を述べた。 告別式では、 総連の各機関と同胞、日本人士から送られてきた弔電が紹介され、遺族を代表して喪主の康日弘氏が謝辞を述べた。 参加者らは、故人を偲んで献花した。 [朝鮮新報 2006.12.25] |