朝・日(日・朝)大学生友好ネットワーク結成1周年記念イベント 「青年たちの主張」も |
ともに創ろう、私たちの舞台! ともに拓こう、ウリミレ!
「ともに創ろう、私たちの舞台! ともに拓こう、ウリミレ!」をテーマに朝・日(日・朝)大学生友好ネットワーク結成1周年を記念する「朝・日(日・朝)大学生による討論会−朝・日(日・朝)青年たちの主張−」および「結成1周年記念セレモニー」が23日、なかのZERO(東京)で行われ、朝・日の大学生ら100余人が参加した。夜には同会場で「朝・日(日・朝)大学生友好ネットワーク Friendship Live」(ライブ、民族打楽器、朝鮮民謡、映像でふり返るネットワークの軌跡など)が行われ800余人が参加。朝鮮大学校創立50周年を記念し行われたこの日のイベントでは、日本政府の「万景峰92」号入港禁止措置など「制裁措置」に伴う在日朝鮮人への不当な人権侵害に反対する声の輪を広げるとともに、その影響で苦しむ朝鮮学校児童、生徒らに激励、応援のメッセージを送る「ウリミレ」キャンペーンを展開することが決まった。 「青年たちの主張」後、記念セレモニーが行われた。 セレモニーでは、朝・日の大学生らが友好と連帯の輪を広げようという共通の理念のもと、昨年11月6日、朝大生をはじめとした在日コリアン大学生と幅広い日本の大学生ら1万5000人の賛同者を集め結成されたネットワークの活動報告と学習会(3回)の感想が紹介された。 認識から理解まで
ネットワークでは昨年11月の結成後、定例学習会などの学術交流、KJC(小平上水クリーンズ・Korea−Japan−Community)を中心としたさまざまな交流を行ってきた。在日朝鮮人の存在が日本と朝鮮半島の過去の歴史の生き証人であることを認識したうえで、互いが議論し理解を深め、真の友好関係を築いていくという目標を据えている。2006年学習会は「在日朝鮮人の形成過程」「朝鮮半島が日本の植民地になっていく過程」「日本の植民地政策に立ち向かう朝鮮人民の闘い」のテーマで3回行われた。 一方、小平市長も激励したKJCは、東京都文化財に指定された玉川上水やグリーンロードのごみ拾い、落ち葉の片付けなどを通じ自然を守るボランティア活動。単なる清掃活動にとどまらず小平市内の大学をはじめ、日本人との交流を深める場にしていきたいという願いが「Korea−Japan−Community」には込められている。KJCでは、@政治的な問題にとらわれず、朝・日の大学生が一緒に動くとともに、A清掃活動を通じて自然とふれあい、玉川上水のよさを広めるという2点を目標に活動している。 さらに、10月14、15両日のネットワーク2006合宿(スタディーキャンプ)が行われた。朝・日(日・朝)平壌宣言の精神と意義、朝・日(日・朝)学生による活動の意義、靖国合祀問題を扱った映画「あんにょん・サヨナラ」鑑賞などで、朝・日の大学生らが深い討論を展開。参加者にとって合宿は、朝・日(日・朝)の大学生双方が互いに出会い話し合うことがいかに大切かを痛感した貴重な場となった。 活動の大きな結晶
夜に同会場大ホールで行われた「Friendship Live」は会場を揺らすような手拍子の中、朝大の軽音楽団による「明日(レイル)」「ウリルル ポシラ(わたしはここにいる)」で幕を開けた。過去闘争、連帯歴史、ネットワークの軌跡、「北朝鮮」問題、自殺、いじめ報道、テレビ番組「朝まで生討論」、国際情勢などの映像がスクリーン、数台のプラズマテレビで同時に流れ、参加者はあらゆる問題意識を共有した。 舞台では、「チョゴリ」「友だちの唄」「美しい世界を」「始まりの交差点」「Railway−明日への道−」を朝・日の大学生らが歌い上げ、スタンディングオベーションの中、プンムルノリ(朝大生)で幕を閉じた。 舞台上で手をつなぎ、肩を組む朝・日大学生らの姿は、ネットワーク活動の結晶ともいえる象徴的な場面であった。 ライブでは、「明るい未来−真の共生社会構築に向けて〜朝・日(日・朝)青年学生に送るメッセージ〜」がネットワークの共同代表らにより読み上げられた。 「メッセージ」では、朝・日(日・朝)大学生がネットワークを通して互いに理解し尊重しあえる友好の輪を広げていくための第一歩として、「ウリミレキャンペーン−STOP! 人権侵害 在日朝鮮人に対する迫害は許されない!−」を展開していくことがうたわれている。 そして共同代表は、「今日この場に集まってくださったみなさんが手と手を取り合い、私たちの手で、私たちの舞台を作り、ウリミレ(私たちの未来)をともに拓いていくさきがけとなることを強く呼びかけます!」とアピールした。(李東浩記者) ▽ネットワークの金英紀共同代表(朝青朝大委員会委員長) 今日を契機に朝・日親善、在日朝鮮人運動を先頭で牽引していく。まずは暴言、暴行にさらされている私たちの弟、妹たちが胸を張って生きていくための「ウリミレ」キャンペーンを力強く推し進めたい。 ▽ネットワークの藤田裕喜共同代表(早稲田大学、24) 誰でも住みやすく暮らしやすい社会を創るための運動を展開していく。今日参加者の多くは朝大生だった。多くの人に在日の存在、現状を知ってもらうことから始めたい。朝大生とは互いの立場がハッキリしているので今後の活動につながるだろう。社会を変えていく原動力がネットワークだ。 [朝鮮新報 2006.11.27] |