第7回中央オモニ大会(東日本) 「オモニ」としての自身、ふり返る |
既報のように「第7回中央オモニ大会(東日本)が9月30日、品川区立総合区民会館きゅりあんで行われ、北海道、東北をはじめとする東日本地域のオモニたち約760人が参加した。 2003年の第6回大会以降3年ぶりに行われた今大会は、オモニたちの多様なニーズに合わせて開かれた。 また、子どもをどう育てるのかを共に考え、厳しい情勢や経済状況の中で子育てをする母親たちの知識や情報交換の場としても大いに盛り上がった。 女性同盟中央の金琴汝子女部長は、「子どものために『最善の道』を探すのは母親の当然の心情だろう。だが最近、多様化する価値観や氾濫する情報を前に子育てにおけるオモニたちの悩みが増えているようだ」と話す。 シンポジウム「子どもたちの明日のために今オモニができること」(パネラーに金舜植弁護士、朝大教育学部・慎栄根助教授、埼玉初中・朴洋子教員)では、朝鮮学校の教育権利問題について、子育てに関するオモニたちへの提案などがなされた。
埼玉在住の康延喜さん(45)は、「子どもが思春期を迎え、子育てに悩んでいた。話を聴いて母親として当たり前のことができていたのかと自分をふり返ることができた」と感想を述べた。 つづいて、兪炳紋さん(南の雑誌「民族21」記者)、ガーリー・スプライさん(英国人教育者)、筒井由紀子さん(コリアこどもキャンペーン事務局長)があいさつをした。それぞれの立場から民族教育を称え、民族教育を守るために奮闘するオモニたちに激励のメッセージを送った。 今大会で注目を集めたのは、東京、宮城、福島、千葉をはじめとする東日本13地域での活動を5分間のパフォーマンスに込めたリレートークだった。 埼玉のオモニたちは、働くオモニたちを支援するために夏休みの間に「夏期遊び場」を運営した経験を楽しい寸劇で披露した。 静岡初中オモニ会は、25年もの間「小銭貯金運動」を行い、スクールバスをはじめとする各種教育機材を学校に贈っている。また、オモニ会を「卒業」した女性たちで「オモニOG会」を結成し学校を支援する活動を行っていることなどを紹介しながら、今大会を機に「スーパーオモニ会」を作っていくと決意した。 笑いあり、涙ありのリレートークは「地域ごとの努力がよくわかった」「一人が討論するよりもずっと効果的だった」と好評だった。 日ごろ居住地域から出る機会が少ないオモニたちにとって大会は、目と耳を大きく開き新たな刺激を受け、「オモニ」としての自分自身をふり返る貴重な場となった。 西日本大会はさる7月1日に大阪で行われた。(陽) [朝鮮新報 2006.10.17] |