〈中等教育実施60周年記念在日同胞大祝典〉 近畿在住同胞3万2千余が集う 同胞社会のかけがえのない財産 |
中等教育実施60周年 誇りとよろこびにあふれ祝う
「中等教育実施60周年記念在日同胞大祝典」が1日、大阪城公園「太陽の広場」で、近畿地方2府4県の各階層同胞3万2千余人の参加のもと、盛大に行われた。 同祝典実行委員会の主催で、「誇りをもって輝かそう! ウリ教育」をテーマに行われた祝典には、総連中央の徐萬述議長と許宗萬責任副議長が近畿地方の本部委員長、商工会会長ら実行委員会メンバーらとともに参加した。 前日の快晴とはうって変わって早朝からの雨にもかかわらず、午前10時の開場前から電車、貸し切りバスなどを利用し近畿地方の同胞と朝鮮学校生徒たちがぞくぞくと会場に詰め掛けた。 11時15分、ファンファーレが鳴り響く中、開幕が告げられ、実行委員会メンバーたちが幼稚班園児たちと手を取り舞台に上がった。そして、合図とともに風船が空高く舞い上がった。
開幕式では、徐萬述議長が開幕の辞を述べた。徐萬述議長は、金日成主席と金正日総書記の愛と配慮の中で花開いた民族教育は1世同胞と次世代同胞の団結した力で輝いていると指摘し、今日一日、朝鮮学校生徒たちと同胞たちの姿を世に誇り、心ゆくまで歌い踊り団結を誇示しようと述べた。 中央舞台では、近畿地方の生徒たち5000人が参加した公演「誇りを持って輝かそう! ウリ教育」が上演された。 生徒たちは歌と踊り、器楽演奏を通して、中等教育60年の誇らしい道のりと業績を感銘深く表現した。 舞台横の大型ビジョンには、平壌学生少年芸術団をはじめ、朝鮮と日本の人士たちの祝賀メッセージが随時、映し出され紹介された。
一日中、雨が降り続くなか、舞台では吹奏楽部生徒たちと民族学級生徒たちの演奏、安聖友マジックショーが拍手喝采の中で披露された。 また、第2回歌自慢大会、農楽ノリ競演が同胞たちの子弟愛、民族教育を最後まで守り抜く固い決意がこめられた熱気の中で行われた。 広い会場では、60を越える売店が人気を博し、写真展、朝鮮学校生徒の美術展、10.1名人戦(囲碁大会)、子供コーナー、ピビンパレンジャーショーも賑わいを見せた。 「中等教育実施60周年記念在日同胞大祝典」は、先代が築いた中等教育60年の歴史なくして在日朝鮮人運動の今日は語れず、希望に満ちた明日についても考えることができないということを如実に示していた。 参加者たちは、民族教育に対する誇りと自負をもって、尊い財産である民族教育を守り発展させていくことを固く決意していた。 [朝鮮新報 2006.10.4] |