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総連中央本部に対する悪質な脅迫事件 南昇祐副議長の談話

「許しがたいテロ行為」

 9月16日、総連中央の徐萬述議長あてに、「天誅」と記された脅迫文と切断された人間の小指が入った封書が送りつけられてきた。送り主は「薩州思想舎侠勇会会長 福元善隆」と名乗る人物で、これまで総連中央本部に対して加えられた数々の脅迫といやがらせとは異なる、常軌を逸した陰険かつ異様極まりない犯罪行為である。

 今回の事件は、朝鮮のミサイル発射訓練を口実に「制裁」が加えられ、「金融制裁」まで追加発動されるなど、日本当局による敵対的措置が日増しにエスカレートするなかで発生した許しがたい犯罪的脅迫テロ行為と断じざるをえない。

 日本当局が7月5日に「制裁措置」を発表した以後、朝鮮学校に通う児童、生徒に対する暴行、暴言、脅迫、いやがらせ事件は112件にのぼり、8月には総連神奈川・湘南西湘支部会館に対する放火事件も発生した。

 総連はこのような事件が発生するたびに日本当局と当該の警察当局に、犯人の逮捕と取り締まりの強化、再発防止の対策などを強く求めてきた。

 しかし、総連と在日同胞を脅かすより悪質で危険な犯罪行為がくり返されている事実は、個々の犯罪を追及するだけで問題が解決されるものではないことを示している。

 今日、在日同胞はかつてない険悪な環境の中で生活することを余儀なくされている。

 在日同胞の権利と生活を擁護する総連の公正な活動が制約され、「万景峰92」号の入港禁止という不当な非人道的措置により同胞の祖国往来の道も制限されている。

 さらに反朝鮮、反総連、反朝鮮人感情が煽られ、在日朝鮮人を嫌悪し排斥する風潮が増幅されていることを看過することはできない。

 日本当局は、総連中央本部に対する悪質極まりない脅迫テロ事件の真相を解明し、犯人を逮捕するとともに再発防止措置を速やかに講じるべきである。

 総連は、日本当局が「制裁」措置を直ちに撤回し、朝・日平壌宣言の基本精神に基づき両国の関係改善に真しな姿勢で取り組み、総連の活動と在日朝鮮人の人権および生活を保障する適切な対策を講じるよう強く要求する。

2006年9月20日

[朝鮮新報 2006.9.22]