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北海道・猿払で遺骨発掘 4形式で追悼、住民らも参加

10人以上、個体数確認

 北海道宗谷郡猿払村浅茅野で行われていた強制連行犠牲者の遺骨発掘作業が終了し、24日、猿払村農村環境改善センターで追悼会が行われた。発掘に携わった日本、南朝鮮、中国からの大学生や関係者、南朝鮮の遺族ら、村長をはじめとした地元住民らがともに参加。発掘された遺骨を前に、アイヌのイパルチャ、キリスト教の天礼、曹洞宗の法要、儒教の祭祀の4つの形式で行われた。

 その後、発掘作業を指揮した漢陽大学の安信元教授(考古学専攻)による報告会が行われた。発掘された骨から少なくとも10人以上の個別性が認められ、4人が男性であることがわかった。そのうち今回発掘された1人が20〜30代の男性であり、うつ伏せの状態だったこともわかった。また、地元住民の証言などと照らし合わせた結果、発掘現場が火葬場であったことも明らかになった。

 日本人についてはすべて火葬後に寺院に納められたという証言があり、発掘された骨が朝鮮人のものである可能性が高まっている。今後、忠北大学の朴善周教授(形質人類学専攻)による鑑識が行われる。

 発掘された遺骨は25日、浜頓別町にある曹洞宗・天祐寺に預けられた。

[朝鮮新報 2006.8.26]